「従業員数10名の零細企業に入る予定なんだけど、年収って低いのかな?」
「零細企業でも部長クラスになれば年収高いんでしょ?」
当記事では零細企業と年収について解説します。
ブラック企業研究家、Blahara運営者の『Ryo』です。
多くの零細企業は年収が低いです。
家族経営・製造数の限界が少ないなど、社員の給料を上げにくい理由があるためです。
当記事では実際に地方の零細・小企業に入社している私が、零細企業の給与事情を詳しく解説します。
結論から言うと、年収600万円以上を目指すなら中規模以上の企業を探すことをオススメします。
どうぞご覧下さい。
全ての零細・小企業が当記事に該当するわけではありません。扱う製品により、稼げている企業もあります。その点はご了承下さい。
1.零細企業の昇給額は5,000円以下
私は地方にある正社員数40名ほどの小企業に10年間勤めています。
売上自体は悪くありません。毎年20億以上の売上があります。
しかし、製造ライン数が1つしか無いため安定した製造ができません。
設備投資や補修等により非常に利益率の悪い状態が続いています。
入社してから10年間、1度も5,000円以上昇給したことはありません。
①経営陣に全ての利益が奪われる
零細企業は社員数が少ないため、大企業に比べれば人件費が安上がりです。
利益次第では大きなボーナスも期待できます。
しかし、小さな企業でも各役職社員や役員がいます。彼らが大きく利益を奪っていきます。
特に家族経営の会社は危険です。
その家族で利益のほとんどを分配してしまうためです。
そのため売上が高くても昇給額に期待はできません。
家族経営の危険性についても解説しています。
公私混同も激しいため注意が必要です。
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2.零細企業は役職手当が低い
零細・小企業は人数が多くありません。
しかし、一定の役職社員は必要です。組織的に責任を明確にする必要があるためです。
次長以上の社員に関しては給与が保障されますが、それ以下の社員に関しては給与を低くします。
そうしないと人件費が圧迫されるためです。
私の勤めている会社の場合は主任の手当が10,000円でした。
①役職手当の相場について
会社により役職手当は違います。
零細企業だから必ず低いとは言えません。しかし、低く設定している会社が多いのは事実です。
私の友人は都市圏に支店を持つ大きな会社で働いています。
私の主任手当が10,000円なのに対し、友人の役職手当は30,000円。3倍でした。
3.地方の零細企業の年収がこれだ!
既にお話したとおり、私の働いている会社は社員数に対して売上が非常に高い会社です。
私の地域では有名になっています。
そのため年収も高かったのですが、バブル崩壊後は新人の給与を低く設定しました。
役員たちが自分たちの報酬を守ろうと考えたためです。
私は現在33歳ですが、年収は370万円。
入社直後に残業を月40時間していた頃と全く変わっていません。
昇給額が5,000円以下のため、10年経っても年収が50万円ほどしか増えなかったためです。
零細企業に勤めるなら昇給5,000円以上が必須条件です。
私のような企業に入社するとワーキングプアになります。
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①零細企業の部長クラスの年収について
あなたがどれだけ頑張って働いても、あなたの上司以上の給与にはなりません。
あなたの企業の部長クラスの年収を知ることは大切です。
零細企業の部長クラスの年収は500~600万円。
もちろん、売上により左右されます。
あなたが部長になるためには、現在の部長クラスの人が退職する必要があります。
20歳から勤めたとして、50歳前後にならないと部長にはなれません。
50歳になっても年収は高くて600万円。
扱う製品によりますが、零細企業は『ギリギリのところで戦い続ける経営状態の可能性が高いこと』を覚悟しましょう。
まとめ
入社した頃は残業も多くて良い会社だと思っていました。
20代前半で年収400万円近くなら悪くない額だからです。
しかし、零細企業は伸びがありません。
30代になっても年収400万円を超えるか超えないかの額です。
あなたが仕事に年収を求めるのなら、大きな会社を探すことをオススメします。
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