「俺、28歳で手取り18万円だけど大丈夫なのかな?」
「手取りで18万円って正直ブラック企業だよね。」
とお悩みでは無いでしょうか。
地方の製薬会社勤務で30歳の私は残業無しだと手取り16万5千です。30時間残業をすれば21万円になります。年収で言うと370~400万円。
えっ!少なっ!
って思いますよね。
いやいや、実際このくらいですよ。むしろサービス残業がゼロなので良い方です。
実は20代で目指す給料が手取り18万円と言われていることをご存知ですか?
今回は手取り18万円がどんなレベルなのか。ブラック企業なのかどうかについて詳しくお話します。どうぞご覧下さい。
1.手取り18万円の年収について
目次
総支給と手取りの違いはご存知でしょうか。
求人に「基本給200,000円」と書かれていても実際には150,000円くらいしか残りません。
社会保険
所得税
住民税
(厚生年金基金・労働組合費など)
が引かれるからです。
新卒1年目だと住民税が引かれません。2年目の6月になって手取り額が一気に減ってビックリすると思います。
手取り18万円の場合、天引きされる額は50,000~60,000円。総支給で23~24万円になります。
24万円×12ヶ月=288万円 ボーナスが3ヶ月として72万円。
手取り18万円の年収はおよそ360万円です。
①ギリギリ結婚して家が建つレベル
「手取り18万じゃ結婚できないよ・・・プロポーズするのも無責任だし。」
そうですよね、この給料だと安心した結婚生活は送れませんよね。切り詰めて貯金しながら生活できるレベルです。
銀行は年収の5~6倍のお金を貸してくれます。360×5.5として1980万円。何とか一戸建てをローンで建てられます。建売なら安く抑えられますので普通の生活が送れるでしょう。
車は軽自動車かコンパクトカー。嫁がパートに出れば子供も養える。
こんなレベルです。
②実は手取り18万円を超えるのは大変
手取り額が増えるポイントは昇給です。
残業はあくまで無くなる可能性がある収入なので、あてにするのは止めましょう。
22歳で基本給180,000円の会社に入社します。ざっくりと手取りは130,000円です。毎年10,000円の昇給があったとして27歳でようやく手取り180,000円。
ただ、昇給10,000円の会社はほとんどありません。
地方だと昇給は5,000円前後。180,000円になるのは10年後の32歳です。
なので、20代で手取り18万円を貰えているのなら「普通の会社」「ちょっと良い会社」だと思って下さい。もちろんサービス残業の有無や働きやすさが関わってきますが。
③月給18万円の手取りとは
あなたの給与が手取り18万円ではなく月給18万円なら危険です。
月給18万円の会社に転職するのならしっかり下調べが必要。
給与は総支給に対しておよそ80%の額になります。
180,000×0.8=144,000円
手取りは144,000円。とてもラクに生活できるレベルではありません。
- 昇給額
- 賞与
- 福利厚生
をチェックして、将来に希望が持てるかどうかを判断しましょう。
2.30代で18万円未満は状況によりブラック企業
今までは20代の話。30代は別です。
30歳の平均年収は約400万円。30歳後半になれば450万円は欲しい所です。
部下との付き合いもありますし、子供が育ってくるためお金が掛かります。生命保険も重要になってきます。
30代で手取り180,000円なら将来の期待や住んでいる地域の状況が大切です。
①役職の有無
30代は役職が貰える時期です。
主任クラス ・・・ 手当10,000円~
係長クラス ・・・ 手当20,000円~
各責任者(安全・防虫・交通など) それぞれ2,000~5,000円。
昇給額も上がりますし、退職金にも影響します。
役職が貰える可能性が高いのなら手取り180,000円でも問題ありません。
他の企業に転職するよりもメリットがあるからです。
②残業などプラスの報酬の可能性
基本的に残業等無くなる可能性のあるお金は当てにはできません。
しかし、30代になれば毎年どの時期にどのくらいの仕事量になるか把握できます。毎年の臨時手当の額も分かってくるでしょう。
一定額のプラス報酬が期待できるのなら基本給の手取りが少なくてもやっていけます。
ただし、手当てが無くなってしまった場合のリスク分散を考えなければいけません。
③地方なのか都市部なのか
都市部で手取り180,000円は赤信号です。
例えば東京。物価が違いすぎます。家賃だけでも地方の1.5倍。
ハンバーガーだって値段が違います。最低でも180,000円の1.5倍・・・270,000円前後必要でしょう。
都市部は時給が違います。基本的に給料も高めに設定されています。
それなのに180,000円しか貰えない、昇給額が5,000円しか無いのは地方と一緒の賃金感覚で給料が決められている証拠です。
3.お金が必要なら転職を視野に
私の会社に23歳の男の子が転職して入ってきました。
彼の基本給は175,000円。資格手当て・皆勤手当てが入っても手取りで130,000~140,000円になります。安定した残業がある訳ではありません。彼は入社後に「この給料ではやっていけない。」と気が付き、早々に転職を考えています。
「将来的に不安。」
「遊ぶためのお金が捻出できない。」
など、お金に関する悩みがあるのなら早く転職した方が安心です。
給与アップのため転職して失敗した例
私の知人が給与が足りないと言い転職しました。
転職先はブラック。タイムカードが無く、初日から長時間残業。
結局、彼は転職先を1週間で退職しました。
で、どうなったかと言えばほぼ1年間ニート生活をしていました。1年間のニート生活は致命的。働いている人と比べて数百万円の赤字になるためです。
彼の失敗は「退職前に転職先を決めなかったこと」と、「転職先を自分だけで決めたこと」です。
今は就職先はたくさんある時代になりました。でも、ブラック企業の数も増えたんです。
転職エージェントサービスなら相談しつつ転職することが可能です。もちろん在職中も相談OK。
地方に強いエージェントも登場しています。全て無料で相談できますので、1度検討してみてはいかがでしょう。
▼地方に強いエージェントサービス記事はこちら▼