一流企業がホワイトとは限らない
大企業なら給与が多くて働きやすい!と思っていませんか?それは大きな間違いです。
ブラック企業ランキング上位を独占しているのは大企業です。外食産業の大企業から過労死が出たことも有名なニュースです。
ブラック企業研究家、Blahara運営者の『Ryo』です。
とは言え、福利厚生が手厚く、働きやすい大企業が多いのも事実です。そこで今回は「誰もが知っている大企業だけど実はブラック」と言う会社を見抜くコツを7つご紹介します。どれだけ名前が知られた企業でも長く勤められないのなら意味がありませんよね。大きな会社だから大丈夫!と思わないで下さい。
売り上げが昨年と同様なのに純利益が上がっている
売り上げと純利益が一致しないのは当たり前です。
- 原材料費
- 商品を高く買ってくれる顧客の契約
- 光熱費の節約
のように、売り上げと関係無く利益に直結する内容があるためです。
しかし、大企業ならそれなりの節約・購買努力をしています。これらの内容でガツンと利益率が変わる可能性は低いと言えます。では、どうして売り上げが一緒なのに純利益が上がるのか。その鍵が「人件費」です。
- 30~40代社員の離職
- 残業代、ボーナスカット
- 日給月給制の導入
のように人件費をカットした動きがあると会社の純利益が上がります。新商品・新サービスの動きが無いのに利益率が上がっている大企業には注意した方が良いでしょう。
※もちろん純利益が下がっている企業にも注意が必要です。シャープのように、一流企業の大量リストラは十分に可能性があります。利益の動きに対する理由を見つけることが大ブラック企業を見つけるコツです。
会社イメージを良くするための広告、CMが多い
CMなど、広告宣伝をするには多額の費用がかかります。ではどうして宣伝をするのか。ざっくりと3つの理由が考えられます。
- 新商品、新サービスの紹介
- 自社の紹介
- 顧客の獲得
です。どれも利益につながっています。広告を出す以上は、その広告費以上の利益を出さないと赤字になってしまうためです。しかし、まれに「自社のイメージを良くするため」に広告を出す企業があります。
どうしてイメージを良くするのか。それは、
- マイナスイメージを抱えている
- 今後、マイナスイメージが発生する恐れがある
の2点のためです。
問題なのは後者です。大企業で労働に関する問題、過労死が発生すればイメージダウンは免れません。事前にメディアと手を組み、イメージダウンを最小限に抑えようと考えますよね。
マクドナルドのチキンナゲット問題があったことを覚えているでしょうか。工場の床に落ちた肉をそのまま商品として利用していたニュースです。あの前後ってCMが多かったと思いませんか?その後のCMは青空や女性をメインとした、いかにも清潔そうな内容でした。
一方で、トヨタや電化製品メーカーは商品を紹介するCMのみですよね。違いは明白です。
社員のSNSを見る
その企業をブラックかホワイトか見抜く一番の情報は「勤めている社員の話」です。しかし、勤めている社員の本音を聞きだすのは難しいですよね。そこでSNSの登場です。大企業なら検索すれば社員の1人や2人くらい見つかるでしょう。
彼らの日記を事細かに見てください。
- 休日出勤数
- 帰宅時間
- 給与
- 会社の不満
が見えてくるはずです。車や家を買った!と言う話があれば、かなりの給与を貰えると分かります。深夜の更新や「疲れた。」と言うコメントが多いのなら労働環境が悪い可能性があります。
更新頻度の多い人の日記に土日の空白が多ければ休日出勤が入っている可能性も考えられます。ツイッターなら「今日も残業。」くらいの呟きがあるかもしれません。ネット情報に対して「生きた情報」なので正確さが違います。
年齢構成に偏りがある
社員の年齢層から離職率や社風、給与が判断できます。
- 若者が多い ・・・ 早期退職者が多い
- 団塊世代が多い ・・・ 精神論が根強い、若者への給与が低い
- 30~40代が少ない ・・・ 3~5年の退職者が多い
定期的な採用があり、離職率が低ければ年齢層に偏りが無いはずです。偏りがあるのは人が辞めていくからです。
団塊世代・バブル世代が多い会社は彼らに人件費を搾取されています。大企業としても、給与が上がりづらい可能性があります。20代が多いのに30代が少ないのは30代になる前に退職するからです。労働環境が悪い可能性があります。
非正規社員の数が多い
アルバイト・パート・派遣社員に任せられる仕事には限りがあります。非正規社員が多ければ多いほど、正社員の負担は多いと考えられます。
ですが、非正規社員を使った方が人件費が浮きますよね。外食系・アパレル系の店舗では、店長以外が全て非正規社員と言うことも少なくありません。アルバイト・パートだけで仕事が回らないため、正社員が休み無しで働くことになります。その結果が病気・過労死のニュースにつながります。
1度でもブラック企業大賞にノミネートされている
ブラック企業大賞をご存知でしょうか。ブラック企業大賞企画委員会が長期間労働・セクハラ、パワハラなどを元に、その年のブラック企業をランキングして紹介する企画です。
ブラック企業大賞にノミネートされた企業は、
- 過労死
- 200時間以上のサービス残業
- ずっと仕事を与えない、などのパワハラ
- 退職した従業員の顔写真を貼り出す
など、常識を超えた考えが根付いています。
しかも全てが事実です。
通常、ネット上の評判は退職者のひがみ・妬みにより悪く書かれます。ブラック企業大賞の場合は全てニュースになっている内容を元にしています。
会社の考えは簡単に変わりません。たくさんの人間が関わっているため、ガラっと良くなることは無いんです。そのため、ブラック企業大賞にノミネートした会社には事情が無い限り入社しない方が良いでしょう。
1年を通して求人を出している
定期的に新卒を採用しているのに、どうして中途採用者を募集していると思いますか?
それは離職率が高いからです。
大手の転職サイトに求人を掲載すると1枠1週間でも数十万円の支払いになります。それなのに常に募集をしているのは人が足りないからです。人が足りないのは人が辞めるからですよね。
事実、一部の大企業は常に転職サイトの上位に求人を掲載しています。そのほとんどがブラック企業として有名な企業です。
求人と言うのは数ヶ月ほどで募集が来るものです。早ければ1ヶ月で数名の募集があります。1年中ずっと掲載しているのは何かしらの問題があるとしか考えられません。
まとめ
私は上場企業に勤めていたことがあります。その会社は役職に就かないと給与がほとんど増えない。仕事に対する教育が無い。事務・企画として入社したのに営業仕事を与えられる。と、信じられないことばかりでした。
大企業=良い企業ではありません。
零細・中小企業に目を向けると、自分の生活スタイルに合った会社が見つけやすくなります。「俺は〇〇に勤めるんだ!」と考えず、自分の将来を考えて働きやすい職場を探してください。その方が本当に毎日が楽しくなります。