どれだけ求人内容に納得して応募しても面接時に違う内容を提示されては意味がありませんよね。ですが、実際に募集内容と雇用の条件が違うことがあります。
ブラック企業研究家、Blahara運営者の『Ryo』です。
「面接までできたし、このくらいは我慢できるだろう。」と思って入社すると大変な思いをするかもしれません。実例を交えてお話しますので、参考になれば幸いです。
募集内容と雇用条件が変わってくる3つの理由
まず、募集内容と雇用条件が違うとはどういうことか知っておきましょう。
例えば募集内容が
勤務時間 8:30~17:30
給与 月20万円~
としましょう。
面接時に「交代制の勤務になりまして。」と言われ、
勤務時間 7:00~16:00 12:00~21:00
給与 月19万円~
となりました。これは募集内容と雇用条件が違うことになります。
特に小さな企業ではこのようなことになる可能性があります。その理由が以下の3つです。
長期間の募集により、会社が変わってくる
会社は常に変化しています。
- 交代制の導入
- 年功序列から実力主義に
- 新機械導入に伴う、作業内容の変更
のように、大きな変化が伴うことがあります。特に発展途上の小企業では設備の変更に伴う作業変更は良くあります。
掲載から3ヶ月以上経過している求人の場合、過去の内容のまま更新されていない可能性があります。そのため、募集内容と雇用条件が変わることがあります。
人を集める手段として良い条件を出している
求人を出すからには、その企業は人手が足りないと考えられます。しかし、求人を出すには広告料が必要です。安い広告料で人をたくさん雇うには雇用条件を良く見せるのが手っ取り早いですよね。
そこで、求人内容を実際の条件より良くしていることがあります。
例えば、
始業時間 8:30
なのに、実際は
7:00に出社
となることがあります。ネットでもこのような話を良く耳にしますよね。新人は始業30分前に出社し掃除をしなければならない。のようなことです。
もちろん、自主的な出社となるのでサービス残業です。自主的な出社である以上、企業側も求人に規定の出社時間と書く必要がありません。
あなたの能力により足元を見ている
あなたが短期間で転職を繰り返してしまったとしましょう。企業側は「こいつは転職に焦っている。」と見抜きます。
そこで、月収を落として判断をゆだねるケースがあります。
入社時の月収を1万円削れば、30年間で
1万円×12ヶ月×30年=360万円
の人件費削減になりますからね。
募集内容と雇用条件が違う会社はブラック?!
では、募集内容と雇用条件が違う会社はブラック企業なのでしょうか。これは必ずしもそうとは言えません。
なぜなら、あなたはまだ入社していないからです。判断をあなたに委ねている以上、責任があなたにあるからです。ただし、ブラック企業率は高い傾向があると言えます。
求人に力を入れている企業なら、募集内容を即座に更新するはずだからです。その更新が滞っているのは、人事に力を入れていないか、会社がたるんでいる可能性があります。
あなたとしても、募集内容に興味を持って応募したのに面接時に違う条件を提示されては不信感を持つはずです。その不信感を大事にすべきです。
会社には社風があります。
報告・連絡・相談の出来ない会社は人間関係でストレスが溜まる傾向があります。責任が現場に降りかかってくる恐れがあるためです。
自分に自信を持った面接をしよう
面接では、会社があなたを判断するように、あなたも会社を判断しなければいけません。
「募集内容より雇用条件が落ちるけど良いよね?」
と言われたら、
「この募集内容で無ければお断りします。」
くらいの発言をした方が良いでしょう。それで相手が断るのなら、その程度の会社だったと言うことです。
入社時の給与は大切です。先ほどお話したように、1万円マイナスなら30年間で360万円の損になるからです。年収分を損するようなものです。そのくらいなら、1年かけてじっくり企業探しをした方が働きやすい企業が見つかるでしょう。
事前に実際の雇用条件を知りたいのならその企業の口コミを知るのが一番です。
> 転職で失敗したくないですよね?企業の口コミサイトで従業員の本音を知ろう
ハローワークや転職サイトでアドバイザーから紹介された求人であれば、スタッフ経由で企業に問い合わせして貰うのも良いでしょう。面接時に内容を知るのと、事前に知るのでは考える時間が違います。
妥協して悪い条件で入社するか、危険と判断してもう少し転職に時間を掛けるのか、選ぶのはあなた次第です。