「うちの会社。規則は守られてないし、管理職の人が全く現場に来ないし・・・。そのくせ仕事の割り振りもおかしいし。どうなってるの?」
そんな疑問にお答えします。
ブラック企業研究家、Blahara運営者の『Ryo』です。
地方の中小企業では会社運営を「会社ごっこ」にしている管理職がいます。会社ごっこをしている会社では従業員の負担が増えます。
当記事の内容はこちら
- 中小企業の会社ごっこでついていけない3つのこと
- 会社ごっこの原因について
- 会社ごっこを見抜くチェック項目
- 会社ごっこをしている会社のこの先について
『現場は出勤時間の20分前から稼動しているのに、出勤時間になっても管理職が休憩中』のように、会社ごっこをしている会社にありがちな具体例も交えてお話します。
どうぞご覧下さい。
1.中小企業の会社ごっこでついていけない3つのこと
- 現場に全ての責任を取らせる
- 管理職が与えられた役割を理解していない
- 正論が却下される
上記3つです。
会社ごっこをまとめると、
『会社の規定を管理職が守らないこと』
です。
そのため部下が会社の規定に応じた対処をしても管理職が納得しません。私が経験した管理職による会社ごっこ遊びの弊害は以下の3つです。
①現場に全ての責任を取らせる
例えば工場に新しい機械が導入されたとします。
実際に使ってみると『動作が不安定』『必要な検査がされない』『運用コストが高い』などの不具合がありました。
しかし、新しい機械の導入は工場長や役員クラスの人が決定すること。現場の責任ではありませんよね。
会社ごっこをしている会社の場合、
「これ、導入したから。あとは現場で運用して。」
と丸投げにします。
②管理職が与えられた役割を理解していない
例えば係長は課長(上司)との連絡を取り、平社員に伝達するポストです。
現場で何かしらのトラブルがあった際に係長が課長に連絡しなければなりません。
会社ごっこをしている会社の場合、シフト制勤務の遅い時間に係長クラスが存在しないことがあります。また、係長クラスの人がいたとしても課長クラスに連絡を取りません。
組織の役割分担が理解できていないためです。
同じく、課長職も自分がどこまで責任を負って、どんなことに取り組むべきかが分かりません。
③正論が却下される
明らかに人員が多いのでパート社員を1名少なくした方が良いという意見が現場から出たとします。
人件費が浮くので会社的にはプラスになります。
会社ごっこをしている会社ではこうした『正論』が却下されます。
- 人員を少なくすると、次に入れてもらえないかもしれない
- その人にも人生があるから
という理由です。
会社の利益に関わる内容だったとしても『正しい正しくない』で判断されません。自分の部署を守ることだけが判断基準になります。
2.会社ごっこの原因について
結論としては『役職競争』です。
- 誰が何の責任を取るかが『あいまい』
- 会社の規定が古い、守られていない
先ほど、会社ごっことは『会社の規定を管理職が守らないこと』とお伝えしました。
管理職が会社の規定を守らないのは会社の規定を理解していないから。
その原因が役職競争です。
「早く出世したい!これを成功させれば出世できる!」
という気持ちが先走っちゃって、現場では失敗しているのに『成功した』という報告をします。ここで役員と現場をしきる管理職の中でズレが出ます。
役員は「現場は順調に動いている。」と思って経営計画を立てますが、現場は順調に動いていません。だから現場を仕切る管理職は「これは全部現場の責任で動いてないんですよ。」ということにします。
この流れがずーっと続いているのが会社ごっこです。
①誰が何の責任を取るかが『あいまい』
誰が何の責任を取るかが分かっていれば会社はビシっとします。
部下が何をしたら自分のミスになるかが分かるので、上司も部下の行動を細かくチェックします。部下も気軽に上司に相談できるようになります。
役職競争が進むと力が不十分なのに係長・課長になる社員が出てきます。
部下から相談されても、相談に乗れる知識がありません。でも役職に就いたプライドがあります。
だから
「それはお前が考えろ。自分の責任でやってみろ。」
と責任転嫁が進みます。
②会社の規定が古い、守られていない
役職競争以外にも1つだけ会社ごっこにつながる問題点があります。
それが会社の規定の古さ。
現場ではシフト制が導入されているのに、それに伴った規定がなかったとします。(運営に伴った内容はできていても、安全管理や責任に関する項目がない。)
規定がないから好き勝手にできます。
『管理職は全員定時で帰宅。残りは平社員だけで現場を回す。でも責任は現場で取る。何かあったら連絡すること。』
というあいまいな命令ができちゃいます。
上記の命令の場合は『責任は現場で取る』のに『連絡する』というのがおかしいですね。それなら指示を仰いで責任は上司が取ることにすべきです。
また、帰宅した役職社員に電話をかけても出ないことがあります。そうした場合にどうすべきかも不明瞭です。
3.会社ごっこを見抜くチェック項目
私の勤めていた会社も「会社ごっこ」でした。
こんな経験がありました
現場は早朝からの出社。トラブルがあったので管理職が出社する定時になってから連絡しました。でも会社内にいるはずなのに電話に出ない。
ずっと管理職は食堂でスマホゲームのイベントをしていました。このことを現場は知りませんでした。
あなたの会社が以下の項目に該当していれば『会社ごっこ』です。
- 管理職が現場に来ない
- 役職社員の仕事量が少ない
- 管理職の休憩時間が長い
- 人事考課がない
- 環境整備に関心が無い
- 改善提案を喜ばない
- 意見がコロコロ変わる
会社ごっこをしている人たちは少し甘いところがあります。それも誰がどの責任を負うべきか分からないためです。責任転嫁しちゃってるんですよね。
それと、現場の人たちに関心もありません。
人事考課がなかったり、環境整備もしません。そもそも現場に行かないので現場がどのような状況かも分かりません。
『自分たちがラクをしたい』
という考えもあるため、昨日と今日で意見が変わったり、矛盾していたりします。
(現場で責任を取れ。事後報告で良い。と言いつつ、事後報告するとその場で報告するべきと怒る。などですね。)
4.会社ごっこをしている会社のこの先について
「何か昔と比べて働きづらくなったな・・・。」
と感じるのも会社ごっこの特徴です。
権力を握ると人って簡単に変わっちゃいますからね。昔は良かったあの人も課長や部長になった瞬間話が合わなくなるものです。
誰も責任を負わなくなるので現場がミスを隠すようになります。
製品の質が落ちてクレームが増えます。売上も下がります。現場の退職者も増えます。
ずっと管理職が会社ごっこを続けていく以上、会社は右肩下がりになります。有能な人も次々に辞めていきます。
『「仕事の出来る人が辞めていく」会社は危険度120%』という記事でお話していますが、主任レベルの人が辞め始めたら注意が必要です。
あなたは残って会社ごっこをしている人たちに使われるか、ちゃんと経営されている会社に転職するかを考えないといけません。
少なくとも人事考課があり、責任の所在が明確な会社を探しましょう。
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