「年間休日105日。基本給18万。残業月に20時間。これって良い職場なのかな?求人の待遇で仕事の良し悪しって判断できないの?」
という疑問にお答えします。
ブラック企業研究家、Blahara運営者の『Ryo』です。
これまでに転職を3回経験しています。その経験から、求人の待遇で失敗しない最低ラインをご紹介します。ここを妥協しても後悔するだけです。
当記事の内容はこちら
- 求人の待遇で失敗しない仕事の条件とは
- あいまいな表現の求人は地雷企業
- 良い会社は離職率で判断可能
- 離職率の低い会社を探す方法について
求人で分からない『人間関係』は見抜けないにしても、求人の時点で『ブラック企業』と分かる会社が存在します。
その見分け方をお話しますね。
1.求人の待遇で失敗しない仕事の条件とは
残業時間が求人内容と違っていたり、人間関係で失敗して退職するのは仕方ありません。でも、求人の時点で分かっていた『休みの数』とかで退職するのって勿体無いですよね。
実際に勤めて見ないと想像できないのは分かります。
なので、以下の4つの条件を待遇の最低ラインとしてください。
- 年間休日120日以上
- 基本給18万円以上
- 月の残業30時間以下
- ボーナスが3.0ヶ月以上
条件① 年間休日120日以上
日本の企業の平均休日は113日です。完全週休2日は105日が限度。それ以下になると隔週の休みになります。
年間休日が120日以上あれば完全週休2日+長期休暇があります。あなたが狙うべきはここです。
休みの数を我慢する人が多いんですけど、これって意味無いです。休みは多ければ多いほど良いに決まってます。時給が上がるからです。
年収300万の仕事が2つあったとして、1つが年間休日96日。1つが年間休日130日なら後者を選びますよね。その気持ちを大事にしましょう。
※ちなみに120日ピッタリの求人は多くなくて、125日・128日とかが多いです。祝日がプラスされるためですね。
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年間休日120日の特徴を解説『内訳や平均からホワイトな理由を分析』
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条件② 基本給18万円以上
基本給は18万以上を狙います。年齢によって額に違いが出ますが、ノンキャリアなら18万が最低ライン。16万とか狙っちゃダメです。
というのも、ここ最近の税金の上がり具合を見て下さい。それ以上の昇給が無いとあなたは働いただけお金が無くなるワーキングプアになります。
基本給って昇給額・残業代・ボーナスの3つに影響します。
だから基本給はできるだけ最初から高い会社に入るべき。大卒なら20万以上を狙っても良いです。
※もし基本給18万未満の会社に入るなら、残業ゼロ・自由な時間で自分で稼ぐくらいの意気込みが必要です。手当とかで給与を増やす会社もあるんですけど、手当って簡単に減らせます。
基本給は1度増やしちゃうと下げられません。だから会社って給与を上げたがらないんです。そこを覚えておきましょう。
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条件③ 月の残業30時間以下
人口不足で労働力が減り続けています。残業ゼロ!という会社に入るのは難しいかもしれませんが、最低でも30時間以下の会社がお勧めです。
というのも、残業40時間を超えると『プライベートの時間が減りすぎていて、残業代が多いことだけが嬉しくなる状態』になります。これって危険です。正しい思考じゃないからです。
「残業多いなー・・・。まぁ残業代で貰えてるし、我慢するか。」
と耐えられるのが30時間まで。
ちなみに残業80時間が過労死ラインとして知られています。
「平均30時間」という記載も危険で、残業ゼロの月・残業80時間の月が混ざっています。後述しますがあいまいな表現は『企業の逃げ』です。気をつけましょう。
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残業70時間以上は勤めてはいけない理由。残業80時間は過労死ラインであり、普通ではなく異常な働き方。
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条件④ ボーナスが3.0ヶ月以上
「ボーナスは本来無くても良いお金だから、少なくてもOK。もらえるだけラッキー。」
とか思ってませんか?
ボーナス額で年収はガラリと変わります。基本給18万の会社ならボーナスが3.0ヶ月分で54万円も年収が変わります。
できれば3.0ヶ月分以上の求人が望ましいです。大企業だと5.5ヶ月分とかありますからね。
ボーナスは会社側が操作できる給与です。会社規模が小さくてもボーナスが3.5ヶ月以上の会社もあります。特に地方で働く予定ならボーナスは多い会社を狙うべき。
2.あいまいな表現の求人は地雷企業
あいまいな表現で記載してある求人はブラック企業。地雷求人です。避けるべき。
というのも、会社もタダで求人を出しているわけじゃありません。(ハローワークだけは掲載費タダ)広告費を支払ってます。求人内容も考えて、労働力を使って人材募集してます。
だから会社に『ここは凄いよ!』というアピールポイントがあれば具体的に書くに決まってます。
なのにあいまいな表現をするのは『実はヤバイ会社』の証拠。
例として以下の3つの表現は避けるべきです。
- アットホームな職場
- 若手の多い元気な職場
- 入社3年目で年収600万も狙えます
あいまいな表現① アットホームな職場
『社員同士仲の良いアットホームな職場です』は危険な表現です。
働きやすさと仲の良さって一致しません。組織は縦社会。責任を取るべき人がコミュニケーションを取って作業を円滑に進めるものです。
中途半端な仲の良さは『仕事のなすりつけ』とか『残業引き受け』につながり不公平な職場になります。
『社員同士がBBQをします。』
というのもいらない表現。それはプライベートですれば良いことで、コミュニケーションを取ってます。なんて求人の大事な枠に付け加えることじゃありません。
アットホームな職場はブラック企業率が高いです。
※特に危険な表現なので『「アットホームな職場」が入社してはいけないブラック企業である7つの理由』という記事で詳しく解説しています。あわせてどうぞ。
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アットホームな職場ってブラック企業なの?求人を信じて入社した私だからわかった7つの理由
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あいまいな表現② 若手の多い元気な職場
『社員の平均年齢が若くて元気の良い、楽しい職場です』も危険な表現です。
というのも、『社員の平均年齢が若い』のは離職率の高い証拠。50名くらいの職場なら20代・30代・40代・50代とそれぞれに社員が一定数いますからね。
『元気な職場』というのも表現的には微妙で、仕事内容によっては『元気が当たり前』なトコもあります。
飲食店とかサービス業は『元気』で当然ですよね。逆にクリエイティブな仕事なら無駄な元気はいらないかもしれない。そういうイメージも大事です。
あいまいな表現③ 入社3年目で年収600万も狙えます
不必要に高い給与であおってくる会社は危険です。
普通に考えたら入社3年目。25歳とかで年収600万にするはずがありません。
会社的には文句の言われないギリギリの人件費で人を雇うのが当たり前。利益になるからです。
ノルマ制で出来高報酬の会社なら年収なんていくらでもプラスできますよね。
「入社1年目でも月に100個製品を売ったら年収600万が狙えます。」
この『月に100個』を省いているだけ。怖い書き方です。
3.良い会社は離職率で判断可能
仕事選びってマッチングの問題なので、自分で我慢できる範囲が分かってないとずっと失敗します。
それでも『良い会社』の条件を求めるなら離職率がポイント。
毎日が定時でも続けられない会社ってあります。いじめがひどいとか、ノルマが多すぎとか。そういう会社は人がちゃんと止めてきます。
離職率の高い会社にありがちなこと
当記事でお話した『待遇』以外で離職率の高い会社にありがちなことは以下の通りです。
- いじめや各種ハラスメントがある
- 教育の考えがなくて、ミスをしても助けない
- 仕事を与えない、仕事内容が良く分からない
- 出勤時間等がバラバラで仕事を習慣化できない
逆に長続きする仕事の条件を『長続きする仕事を見つける5つの方法【難しく考えなくてOKです】』で解説しています。あわせてご覧下さい。
4.離職率の低い会社を探す方法について
離職率は求人には記載されていません。
先ほどお話したように『アットホームな職場』みたいな表現から判断するしかありません。でもその判断って難しいですよね。
そこで大切なのが求人を紹介してくれるアドバイザーの質です。
アドバイザーがしっかりしてれば、
「この求人の会社って離職率高めです?」
という質問にも答えてくれます。
または、離職率の高い会社を全部除外してるサイトを探すのが良いですね。
10代・20代向け転職サイトならDYM就職がお勧めです。
全ての求人先を査察しているため、ブラック企業率が低いためです。
男女関わらず働きやすい職場が見つかります。何と履歴書もなしで面接が可能です。
参考 DYM就職