「昇給っていくらぐらいなんだろう…。昇給の平均額がわかれば嬉しい。」
そんなお悩みに答えます。
当記事を読めば昇給の平均、2年目の昇給についてわかります。
元ブラック企業社員の『Ryo』です。昇給が4,000~5,000円の会社に勤めてきました。
当記事の内容はこちら
- サラリーマンの平均昇給額について
- 昇給が少ない原因について
- 昇給額を上げる2つの方法
- 昇給3,000円未満の注意点について
今、企業は簡単に昇給額を増やしてくれません。
昇給っていくらか気になりますよね。平均に対して実際の昇給額は低いです。
一部の大企業が昇給を引き上げているだけなんですよね。
昇給が少ない原因から、昇給額を上げるコツまでお話ししていこうと思います。
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1.サラリーマン平均の昇給額について
昇給額は会社の規模や学歴、あなたの評価で変わります。
厚生労働省の【企業規模別1人平均定昇率】によると、
昇給額の平均は給与に対して1.68%(平成29年)
です。
①従業員数50~1,000名の中小企業の昇給額平均
中小企業は大企業に比べて昇給額が低くなります。
部署にもよりますが、
3,000~5,000円
が一般的。
規模が小さいため、売上の影響を受けやすい特徴があります。小・零細企業の場合は昇給の無い年もあります。
その企業で重要なポストの部署は昇給額が高くなり、重要でないポストの部署は昇給額が低くなります。
ポイント
製造業だと製造部や営業の昇給額が上がり、物流・事務の昇給額が下がります。
私が働いている従業員数56名の製造工場だと製造部の昇給が5,000円。物流部が3,000円でした。もちろん利益率で昇給額は変わります。最終的に製造部も3,500円まで額が下がりました。年齢問わずです。
②大企業の昇給額平均
大企業は中小企業よりも昇給額が高いです。
5,000円~7,500円
が平均額です。
企業の規模により1万円を超えることもあります。
安定した昇給があるだけでなく、春闘により額が上がることもあります。
社会人2年目のみ昇給額が上がるケースもあります。
1年目に比べて税金が跳ね上がるので、その補填の意味で2~3万円の昇給になります。
出世コースに進んだ場合も3万円以上の昇給になることがあります。
私の友人は1年目で1万昇給しました。
別の友人は3年目に3万の昇給。代わりに離職率が高く、同期はほとんどやめています。
企業規模別、産業別のデータは「昇給額の平均とは?企業規模、産業別の額を紹介する」でまとめています。
2.昇給が少ない原因について
以下の2つです。
- 利益が悪かった
- 昇給は簡単だが、賃金カットは難しい
単純に企業にお金がなければ人件費を上げられません。人件費の予算が下がるためです。
後は『昇給すると下げられない』ため。
人件費の底を上げるくらいなら、ボーナスで支給した方がいいんですよ。
①利益が悪いと昇給額が減る
当然ながら昇給すると人件費が増えます。
たった3,000円でも100名の昇給をすれば年間30万円のコストアップ。10年続けば300万円も人件費が増えます。
なので利益が悪かったら昇給額を減らします。昇給やボーナスは絶対必要なものではありません。
▼昇給が代わる例(体験談)
気温が高く売り上げが良かった年 → 5,400円昇給
気温が低く売り上げが悪かった年 → 4,000円昇給
ポイントは【売上】ではなく【利益率】という点。
原価率が上がったり、円安で材料の輸入額が上がる、輸送費が上がってしまうと利益率は下がります。売上が増えていても利益が悪ければ昇給額は増えません。
②賃金カットは違法になる危険がある
当たり前ですが昇給は従業員に喜ばれます。給与が増えるんですからね。
問題はその逆。
実は賃金カットって原則禁止なんですよ。
賃金は従業員の生活に関わります。なので合理的な理由が無いと認められません。
就業規則の不利益な内容を認める場合には周知徹底して、労働基準監督署へ届けること。労働者の過半数の代表者(組合)の意見を聞かないといけません。
企業側もそのことを知ってるので、無理して昇給額を増やそうとしません。
※昇給額は基本給に影響します。基本給が上がれば残業代やボーナスも上がります。基本給の低い会社は昇給額を減らして手当を増やすことがあります。注意して下さい。
基本給の低さによるデメリットは『基本給が低い会社はデメリットばかり!勤めてはいけない給与が下がる理由を5つ紹介』という記事をお読み下さい。
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基本給が低い会社はデメリットばかり!勤めてはいけない給与が下がる理由を5つ紹介
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3.昇給額を上げる2つの方法
あなたが個人の頑張りで昇給額を上げてもらう方法は以下の2つです。
- 会社に昇給額以上の利益を出す
- 昇進する
昇給がいつも3,000円だと困っちゃいますよね。何とかして増やしてもらわないといけません。
でも、中小企業では大企業のように労働組合が会社と掛け合ってベースアップしてもらうことができません。
結局、会社に貢献するしか昇給額は上げてもらえません。
あなたの前に
- 会社
- 経営陣
- 上司
がいますので、彼らも同時に昇給されます…。それ以上の稼ぎが必要。
①昇給してもらうにはそれ以上の利益を出す
あなたが毎年昇給額以上の利益を提供できれば会社は安心して昇給します。
普通、誰か1人の昇給額をアップすると、その人と関わる人全員の昇給額をアップしなければなりません。
人間関係の悪化につながるためです。
「俺、1万円も昇給したよ。」
「えっ?俺は5,000円だけ・・・。どうして?!ちょっと文句言ってくる。」
なんてことがあり得ます。昇給額の少なかった人が退職する危険もあります。
でも、あなたがちゃんと利益を出していれば問題ありません。あなただけが昇給アップしてもらえます。
会社が求める利益はお金だけではありません。効率や、モチベーションアップも立派な利益です。
改善提案書を出し続けるなど、会社に有益なことを継続して取り組みましょう。
②昇進する
役職が就くと昇給額が上がる可能性があります。(必ずではありません。)
あなたの会社の就業規則に役職別のベースアップ金額、役職手当に関する記載が無いか確認してみましょう。
注意ポイント
退職手当を持参した上で昇給額アップや給与アップを相談しても無駄です。それを認めてしまうと、他の人も同じ方法で昇給額アップを狙うためです。
※昇給も企業の方針の1つです。ずーっと昇給がない会社は従業員にお金をかけない方針・社風なのでしょう。そういう会社に給与の相談を持ちかけてもあなたの評価が下がるだけです。
詳しくは『会社の方針についていけない時に実践すべき4つの行動』というタイトルでお話しています。
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会社の方針についていけない時に実践すべき4つの行動
続きを見る
4.昇給3,000円未満の注意点について
昇給額を見て10年後の給与を想像しましょう。
毎年3,000円の昇給しかない場合、10年後は3万円しか給与が上がりません。役職手当が低い場合、目に見える給与アップは望めないことが分かります。
毎年6,000円の昇給なら10年後は6万円上がります。これなら少し生活が楽になる実感があるでしょう。
TIPS:30代でいくら欲しい?
23歳で手取り17万円とします。昇給額は毎年5,000円です。10年後、33歳で手取り22万円です。(税金等で変動しますが、分かりやすい額で計算しました。)33歳で手取り22万は高いと思いますか?低いと思いますか?
低いと思うなら残業をするか、役職が貰えるよう励まないといけません。昇給額次第では早期転職を考えることも人生設計上必要です。
①先輩や上司の生活から給料を想像しよう
もちろん、昇給だけが給与の全てではありません。役職手当はもちろん、役職に対しての賞与も年収に大きく関わってきます。
あなたの先輩や直属の上司はどのような生活をしていますか?
見るべきポイントは、
- 結婚しているかどうか
- どんな車に乗っているか
- 頻繁に旅行をしているか
- マイホームを持っているか
です。
結婚してマイホームを持っているのなら、それなりの給与を貰っていると考えられます。
役職アップで昇進額が変わるだろうと想像できます。
5.昇給額が少なくて食べていけないあなたへ
昇給額が3,000円以下の会社に勤め続けるメリットってありません。
昇給額以外のメリット・・・基本給が高いとか、ボーナスが5か月分じゃないとどこかでワーキングプアになります。
貯金も増えませんし、欲しいものも買えません。仕事と家の往復だけの人生になります。
昇給額が友人と2,000円違った場合を考えましょう。23歳の時点で2,000円違うと以下のような計算になります。
2,000円×12ヶ月×37年=888,000円
88万8千円もあなたは生涯年収で損をしています。
昇給額が高い会社に勤める方法
今、伸びている業界や人件費に予算を割いている会社を探します。とは言え、ブラック企業に勤めてしまったら意味がありません。
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全ての求人先を査察しているため、ブラック企業率が低いためです。
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参考 DYM就職