「1日15時間勤務の仕事ってどうなんだろう…。メチャクチャ忙しそうなイメージがあるけど違法じゃないのかな?実際に勤めていた人の話を聞きたい。」
という疑問にお答えします。
ブラハラ運営者のRyoです。地方の小さな工場に勤めており、繁忙期に月90時間残業を経験しました。1日15時間勤務が週に3日ありましたね。
当記事の内容はこちら
- 1日15時間勤務を週に3日続けた経験談『体調不良を解説』
- 当たり前の疑問:1日15時間働くって違法じゃないの?
- 長時間勤務があり得る仕事の具体例3つ
実際に1日15時間勤務を続けた経験のある私なのでお伝えできることがあります。
- 今、何を考えているのか分からなくなる
- まっすぐ歩けなくなる
- イライラする
など、様々な体調不良を経験しました。それぞれ具体的にお話しますのでどうぞご覧ください。
1.1日15時間勤務を週に3日続けた経験談『体調不良を解説』
以下の3つの状態になりました。
- 睡眠不足による体調不良が出る
- 過労によるメニエール病になる
- 頭が働かなくなる
体調不良になるのは当たり前ですよね。ほとんど眠れませんから。でも、眠れなくて具体的にどうなるかって想像付かないじゃないですか。そこをお話します。
経験談① 睡眠不足による体調不良が出る
疲労がたまります。
- いつもボーっとしている
- 足元がふらつく
- ミスや失敗に対する不安がなくなる
- イライラする
上記のとおり。
工場勤務だと普段なら品質の悪い製品が流れてくると機械を即停止、報告しますよね。そこまで頭が回らなくなるんです。
まっすぐ歩くのも難しくなります。ふと目をつむりたくなりますね…。休憩時間中、誰もが『本気で寝ている状況』でした。
睡眠時間は1日5時間40分
普段は8:30~17:30勤務のところ、7:00~22:00勤務になります。0時就寝、5時40分起床です。
私の通勤時間は20分でした。1時間かけて通勤する人は往復で80分無駄な時間がありますので、それだけ睡眠時間が減ります。
経験談② 過労によるメニエール病になる
睡眠不足と働きすぎの過労によるものです。
朝起きて『聴力が低下』していました。耳に水が入っている感じですね。それがいつまで経っても治らなかったので耳鼻咽喉科を受診。
「君、メニエール病かな。まだ突発性難聴だけだけど、気をつけたほうがいいよ。」
と言われました。ショックでしたね。
メニエール病について以下引用です。回転性のめまいや難聴がおきます。
メニエール病の原因はずばり「内リンパ水腫(内耳のリンパが増え、水ぶくれの状態)」です。その根底にはストレス・睡眠不足・疲労・気圧の変化・几帳面な性格などがあると考えられています。
引用 井上耳鼻咽喉科
医師との会話内容について
- 睡眠時間はどのくらい?
- 働きすぎているんじゃない?
- 悪いけど、このまま働き続けると悪化するよ。
上記のとおり。即仕事のことを聞かれました。
素直に『ほぼ寝れてない』『7:00~22:00まで働いている』ことを伝えると、辞めた方がいいとアドバイスされました。
なお、繁忙期が終わってからは再発していません。
経験談③ 頭が働かなくなる
普通のことができなくなります。
- 更衣室入っても着替えることを忘れる
- 報告、連絡、相談の回数が減る
- 今、自分が何をしていたのか忘れる
上記のとおり。
言われたこともメモしないと頭に入ってきません。指示されてもその指示すら聞き流しちゃうんですよ。徹夜を繰り返しているような状態ですね。
人間関係も明らかに悪くなる
我慢できたことが我慢できなくなります。
- 今まで怒鳴らなかった人が怒鳴る
- プライベートのことを注意される
- 社内で力の弱い人だけドンドン仕事をまわされる(皆、早く帰りたいため)
自分を守るために必死になりますね。何でも書いていい業務連絡ノートに仕事のことを書いたら叱られるとか。色々ありました。
上記のことから1日15時間勤務は『人間の限界を超えている』と言えます。
次に『1日15時間勤務って法律的に大丈夫なの?』という疑問にお答えしますね。
2.当たり前の疑問:1日15時間働くって違法じゃないの?
違法ではないです。
なので、時と場合によって…という感じです。1日だけ15時間勤務はあり得ます。
答え:1週間で残業15時間までなら違法じゃない
厚生労働省の36協定で定める時間外労働の注意が参考になります。
時間外労働の上限(「限度時間」)は、月45時間・年360時間となり、臨時的な特別の事情がなけれ
ばこれを超えることはできません。
そもそも1日8時間・週に40時間以上の労働ってダメなんですよね。でも残業させないといけないから、労働者との間で36協定を結びます。
- 1週間 → 残業15時間
- 2週間 → 残業27時間
- 1ヶ月 → 残業45時間
- 1年 → 残業360時間
上記のとおりです。労働時間が月45時間以上になると業務と脳・心臓疾患との関係が強まることも厚生労働省の指針に書かれてます。
1日6時間残業が3日続いたら違法と判断できる
とりあえず週に15時間の残業を目安にしましょう。
1日15時間労働だと1日6時間ほどの残業になります。3日はありえないって分かりますよね。会社もたくさん残業させているなら健康・福祉を考える義務があります。
1ヶ月だけ月80時間労働…というのもNGです。だから繁忙期のある会社って要注意。お菓子メーカーだと年末年始に向かって繁忙期になります。パーティー用の大袋お菓子の売上が伸びますからね。
労働力が確保されていなければ長時間残業にされますよ。
最後に長時間勤務が想像できる仕事についてお話します。こういった仕事に就くなら覚悟が必要ですよ。
3.長時間勤務があり得る仕事の具体例3つ
以下の3つですね。
- サービス業(ブライダル関係)
- 交代制勤務をしている工場
- ホテル・旅館
経験談や人からの話による内容です。求人だと残業時間を操作して書いていることありますからね。
残業20時間の会社の面接に行ったら「ああ、これ古い内容なんだよ。今残業40時間以上あるよ。」と言われた経験があります。必ず残業時間は面接でも聞きましょう。
① サービス業(ブライダル関係)
長期連休の時に朝6:30~0時までの連続勤務を経験しました。
- 新郎新婦が来る前に準備しないといけない
- 花の水やりが大変
- 新郎新婦が身支度を整えて帰るまで帰れない
- 新郎新婦が帰った後も閉店準備と翌日準備がある
ゲストハウスで1日2組結婚式を担当するなら覚悟しましょう。
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② 交代制勤務をしている工場
シフト制・交代制勤務があると1日中とおしの仕事になる可能性があります。
- 誰かが体調不良で休んだ
- 急に退職者が出た
- イレギュラーがあった
あなたが早番で出社していたとします。遅番組で休みが出たら早番組が残業しないとダメですよね。もちろん翌日も早番です。
特にインフルエンザなど長期休養の社員が出ると大変。あなたにしかできない仕事があったら代理も不可能ですからね。
交代制のデメリットについては以下の記事も参考になります。
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③ ホテル・旅館
基本的に24時間稼動してますよね。
- 変形労働制
- 夜勤がある
- 残業もある
- 深夜からの早朝勤務がある
ホテル・旅館の労働時間は問題化してます。厚生労働省もわざわざガイドマップを作るほど。
旅館に泊まったとき、担当の仲居さんが深夜まで対応→翌日の朝ごはんも対応って経験ありますよね。そういうことです。
まとめ:1日15時間勤務の仕事は避けましょう
残業時間はできるだけ少ないほうがいいです。年間休日も『120日』以上あるとしっかり休めます。
お金は個人でも稼げます。でも時間は増やせません。働きすぎて体調不良になっちゃうとそれ以上働けなくなりますよね…。大事なのは健康です
1日15時間勤務の仕事は早く辞めた方がいいですよ。
以上、「1日15時間勤務を週に3日続けた経験談『体調不良の実例を紹介』」という記事でした。