「年間休日105日の求人が多いけど、これってどうなんだろう。少ないとは思えない。でも多くも無さそう。平均と比べてどう?実際に働くとどんな感じ?」
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば年間休日105日の実態がわかります。
元ブラック企業社員の『Ryo』です。年間休日96日の会社に勤めた経験があります。
年間休日105日は平均より8日も少ない数。祝日も休みではありません。何とかなると思って入社すると痛い目にあいますよ。
当記事の内容はこちら
- 年間休日105日の内訳について
- 実際に年間休日105日の会社に勤めた結果
- 働きやすい年間休日数について
- 年間休日105日未満の会社に入社を考えているあなたへ
年間休日100日を超えてると「何とかなりそう!」って思うじゃないですか。
具体的にどんな生活になるのかまでお話していきますね。
どうぞご覧下さい。
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年間休日120日の特徴を解説『内訳や平均からホワイトな理由を分析』
1.年間休日105日の内訳について
まずこちらをご覧下さい。
各業種別の平均年間休日数です。
鉱業,採石業,砂利採取業 110.2日 建設業 113.1日 製造業 117.8日 電気・ガス・熱供給・水道業 120.8日 情報通信業 121.7日 運輸業・郵便業 104.3日 卸売業・小売業 111.5日 金融業・保険業 121.0日 不動産業・物品賃貸業 114.3日 学術研究、専門・技術サービス業 120.8日 宿泊業・飲食サービス業 102.0日 生活関連サービス業・娯楽業 103.0日 教育・学習支援業 116.1日 医療・福祉 111.2日 複合サービス事業 122.6日 サービス業(その他分類されないもの) 112.3日
日本企業の年間休日は113日。
年間休日105日は平均より1週間以上少ないです。
それなのに求人で年間休日105日を多く見かけます。
その理由は『法律で定められている労働時間のギリギリライン』だから。これだけでも危険だって分かりますよね。
①年間休日105日は法律で定められている労働時間のギリギリ
法律では労働時間に制限を設けています。
労働基準法による労働時間の制限について
特例事業場をのぞき1日8時間、週に40時間までという規制があります。
特例事業場だと1日8時間、週44時間までになります。
特例事業場とは常時使用する労働者が10名未満の商業・映画、演劇業・保健衛生業・接客娯楽業です。
この規制をもとに年間休日105日を計算してみましょう。
年間休日105日なので1年間の労働日は260日。
260日×8時間労働=2080時間
2080時間÷40時間(1週間の労働時間)=52週
1年間は52週。
上記の計算で1日8時間労働で法律に違反することなく働ける最大の時間数が年間休日105日ということが分かります。
次に年間休日105日の休みの内訳をお話します。以下のどれかに該当します。
- 土日完全休みで祝日は出社。長期連休は無し
- 週に2日休みで祝日は出社。長期連休は無し
- 隔週休みで祝日・長期連休有り
②祝日が休みじゃないのは大変
「年間休日105日もあれば大丈夫じゃない?」
とお考えのあなたは要注意です。
既にお話したとおり、土日が全部休みだった場合は祝日の休みがありません。長期連休も無し。
有給を使わないと旅行にも行けません。もちろん年末年始も平常運転。
私も経験がありますけど、他の人が休みの時に仕事ってつらいんですよ。ここに土曜出勤が入ってくると疲れも取れません。
2.年間休日105日未満の会社に実際に働いてみた結果
私がフォトグラファーだった頃、年間休日が95日でした。
これを元に年間休日105日未満の会社がどんな世界なのがご紹介したいと思います。
ちなみに私が退職した理由は体中に発疹ができドクターストップがかかったからです。
年間休日95日の内訳は以下の通りです。
月間休日数6日+夏・お盆にそれぞれ4日間。+有給使用という名目(使えないけど)で95日間
①友達との交友が減る
ほとんど休みが無いため友人らと遊ぶ機会が減りました。
長期連休も短いため、家族との集まりで終わります。当時付き合っていた彼女とも疎遠になり、コミュニケーション不足で別れる結果になりました。
②疲れがたまり何もやる気が出ない
休日数が少ないのは単純に労働量が増えていることになります。
1年間で働いている日数が多いため疲れもたまります。休日はほとんど動けませんでした。
『仕事のストレスでうつ病になった私が教える8つの症状』という記事でお話していますが、最終的に身体中に発疹が出てドクターストップになりました。
心療内科でも1ヶ月以上心を休ませるように言われました。
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仕事のストレスでうつ病になった私が教える8つの症状
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3.働きやすい年間休日数について
年間休日数の平均は113日ですが、113日あれば大丈夫でもありません。
完全週休2日制+長期連休の内訳になるからです。どうせなら祝日(年間で15日間)も休めれば最高ですよね。
年間休日120日だと完全週休2日制+祝日(長期連休は祝日を利用)になるので十分な休みの数になります。
詳しくは『年間休日120日の特徴を解説『内訳や平均からホワイトな理由を分析』』もご覧下さい。実際はお盆や年末年始休暇により123日・125日が多いですね。
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年間休日120日の特徴を解説『内訳や平均からホワイトな理由を分析』
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①年間休日が多いとあなたの時給が高くなる
会社員は労働時間が決まっているので『時間給』で給与を計算できます。
年間休日が多ければ多いほど労働時間が少なくなるので時間給が高くなります。
年収400万円の場合の時給
年間休日105日 時給1923円
年間休日125日 時給2083円
②年間休日数で一生の労働時間はこんなに違う
単純に年間休日が多ければ多いほど『働く日数』が変わります。
分かりやすく一生で40年間働くとします。
年間休日105日は125日に比べて800日も多く働くことになります。
せめて日本の平均年間休日数113日は超えた会社に入りましょう。
4.年間休日105日以上の会社に入る方法について
年間休日数の多い会社に勤める方法は大きく2つ。
- 年間休日数の多い業界に勤める
- 年間休日数のあてにならないブラック企業を除外する
①年間休日数の多い業界に勤める
当記事の最初で業界別の年間休日数の平均を掲載しました。
宿泊業・飲食サービス業は平均102日なのに情報通信業は121.7日あります。
年間休日の平均数が多い業界に勤めれば年間休日105日以上の会社に勤めやすくなります。
入社しやすくて休みの多い業界は『製造業』ですね。
基本的に土日が休みですし、祝日も入荷や輸送の価格が高くなるためストップしている会社がほとんど。休日数が安定しています。
②年間休日数のあてにならないブラック企業を除外する
年間休日数は雇用の段階で決まっていることなんですが、実際は『出勤しなければならない雰囲気』があったりします。
そういう点でブラック企業は危険。
ノルマの厳しい会社や『みなし労働時間制』の会社も出勤を求められるケースがあります。
求人を厳しくチェックしている転職サイトから年間休日105日以上の会社を選ぶことで、正しい年間休日数で勤務できるようになります。
10代・20代向け転職サイトならDYM就職がお勧めです。
全ての求人先を査察しているため、ブラック企業率が低いためです。
男女関わらず働きやすい職場が見つかります。何と履歴書もなしで面接が可能です。
参考 DYM就職