「ブラック企業は嫌だ!」と思われているわりに、ブラック企業の具体的な定義が決まっていません。
しかし、ブラック企業には特徴があります。
ブラック企業研究家、Blahara運営者の『Ryo』です。
ブラック企業の特徴を知り、自分の中で定義を作っておけば就職・転職時の判断基準になります。
そこで今回はブラック企業の定義となるポイントを30個ご紹介します。これらを組み合わせることで、ブラック企業を求人からも見抜けるようになります。
収入に関する定義
仕事は労働力を提供し、対価を得ることです。正しい対価を得られていないのに厳しい労働を強いられるのは、ブラック企業の特徴だと言えます。以下の5つに該当する職場は要注意です。
サービス残業がある
サービス残業とは、労働力を無料で奉仕することです。
「基本給に残業代含」
のように、残業代を支払わない明記がある会社はブラックです。
30歳で手取りが15万円以下
手取り15万円以下の会社に勤める絶対条件にあるように、手取り15万円では人並みの生活を行えません。副業や夫婦共働きが余儀なくされます。
年齢に対して給与を上げる姿勢の無い会社は勤めていても未来がありません。
昇給が3,000円未満
昇給が少ない場合、税金の控除額が昇給を上回る可能性があります。いわゆる「ワーキングプア」になります。
働けば働くほど労働に対する対価が減るのは、ブラック企業の特徴と言えます。
年齢と共にボーナスが減少する
人は年齢と共に消費が増えます。結婚やマイホームなど、お金を使う要素が増えるためです。従って、年齢と共に転職がし辛くなると言えます。
ブラック企業の中には年齢を利用して、ボーナスを減らしていく企業があります。あなたの上司はあなたよりボーナスを多く貰っていますか?
年齢に対し給与設定が高過ぎる
「20代なのに年収800万円貰える」と書いてある求人があります。常識的に考えればこのようなことは不可能です。若者に高額な給与以上の仕事ができる可能性が少ないためです。
過度のノルマや自爆営業の有無を疑いましょう。
労働時間に対する定義
給与が高くてもプライベートの時間が無ければ仕事だけの人生になってしまいます。四六時中、仕事を与える企業は従業員を奴隷のように扱います。過労のため、精神・肉体的に病気になってしまう仕事はブラック企業と言えます。
年間休日が105日未満である
労働基準法で定められた労働時間を正しく行うと、年間休日が105日になります。105日未満の場合、正しく有給を使えないと過労を起こす可能性があります。
残業時間が月に80時間を超える
残業代が貰えるとしても、過度の残業は病気につながります。事実、月に80時間以上の残業は過労死につながります。
始業時間1時間前の出社
実労働時間が8時間でも、その前後の出社を求める企業があります。しかも、その出社は自主的に行ったと判断されます。特に始業の1時間前に出社を求められる企業は要注意です。同じように、退社後もサービス残業を求められる可能性が高いためです。
掃除時間が仕事と見なされない
始業前・退社後に掃除を定める企業があります。掃除も立派な仕事です。工場であれば防虫対策の重要な位置付けになります。掃除時間を仕事と見なさないのは、清掃に対する意識が低いと言えます。
※当然、対価が無いと掃除に対して力を入れなくなるためです。
決まった休憩時間が無い
労働基準法により、一定の労働後は休憩を取るように定められています。休憩時間中に仕事を与えたり、そもそも決まった休憩時間の無い会社は要注意です。法律で決まっている時間分の休憩時間が取れない可能性があります。
人間関係に対する定義
会社に不満が無くとも、人間関係が悪化すれば退職につながります。また、パワハラ・モラハラのように従業員を人として扱わない会社もあります。
朝礼で人を叱る
人前で人を叱る会社は対人関係のセミナーに参加していないと考えられます。定期的にビジネスマナー・役員、経営に関する講習を受けている会社は組織が明確であり、働きやすい会社と言えます。
パワハラ・モラハラを正当化している
「昔の人は怒鳴られても平気だった。」のように、人格否定や職場のいじめを肯定する会社があります。あなたがミスをしても誰も助けてくれない、孤立した労働環境に陥る可能性があります。
定期的に人を退職させている
従業員が長く勤めると昇給・昇進を行う必要があります。当然、企業の人件費が上がります。パワハラ・モラハラなど、様々な手段を使い、3年以内に退社させる会社があります。
役職社員が責任を負わない
組織が明確であれば、平社員のミスを取るべき上司が分かります。しかし、ブラック企業はミスをした社員が全ての責任を取るように組織が作られています。あなたがミスをした場合、その負担をあなたがすることになる恐れがあります。
軍隊的な洗脳がある
「あれ、この会社って・・・。」入社前研修で分かるブラック企業の5つのポイントにあるように、社訓を叫ぶ・泊り込みの研修があるような企業は常識的ではありません。事前に自社に有利なように従業員を軽く洗脳する狙いがあります。当然、洗脳された社員を奴隷のように使います。
全てに共通する2つのこと
ブラック企業は、
会社の金銭的・労働的利益を追求する
従業員を捨てる
ような会社です。
どれだけ会社に貢献した従業員でも平然と使い捨てます。倒れそうに仕事をしていても、さらに仕事を与えます。
このような会社に勤めるのは人生を捨てるようなものです。サービス残業100時間以上のブラック企業に勤めたことのある私からの助言です。ブラック企業だと思ったら、即辞めてください。無理をして続けても、私のように全身に発疹が出て倒れるかもしれません。そうなっては続ける意味がありませんし、そもそも続けられませんよね。先に辞めた方が効率的です。