求人の残業時間はあてになりません。月に20時間と書かれていたのに、実際は40時間以上であるケースもあります。全部署の平均が記載されていたり、情報が古いことがあるためです。
そこで今回はあなたが希望している求人の本当の残業時間を見抜く方法を5つご紹介します。
ブラック企業研究家、Blahara運営者の『Ryo』です。
残業時間はブラック企業にもつながる大事なポイントの1つです。ちゃんと判断できないと痛い目を見るかもしれませんよ。
本当の残業時間を見抜く5つの方法
営業時間外にその企業へ行く
定時後の時間にその企業へ向かいましょう。
確認すべきは、
- 駐車場に停まっている車の数
- 建物の明かりの数
です。どの部署にどれだけの人が残っているかが分かります。また、定時後に社用車が帰ってくるかどうかも確認しましょう。
明かりは何時まで点いている
建物の明かりが点いている時間が本当の帰社時間です。定時が17時半でも、明かりが20時まで点いていればその時間まで残業をする可能性があります。明かりの数が少なければ数名のみの突発的な残業かもしれませんが、たくさんの明かりが点いていれば日常的に残っていると言えます。
駐車場に業者の車が停まっていれば工事で遅くなっている可能性もあります。色んな状況を確認してみましょう。
面接で1日の残業時間を尋ねる
面接で本当の残業時間を教えてくれないことがあります。
「残業時間?うーんと、大体10時間程度かな。」
と言うように、曖昧な表現の時は要注意です。
面接官は求人に書かれている残業時間には注意していますが、毎日の残業時間についてはポロっと答えてくれることがあります。月の残業時間ではなく、1日の残業時間を聞いてみましょう。
TIPS:私の経験談
月の残業が20時間の会社で毎日の残業について聞いた所、
「1日30分~1時間くらい。月末の数日間だけ3~4時間かな。」
と答えられました。月に22日稼動とした場合、30~40時間の残業になる恐れがありました。求人の内容に対して残業時間が1.5~2倍も多かったのです。
求人に書かれていない残業時間でかまをかける
面接で最初から多めの残業時間を聞いてみるのもお勧めです。
残業時間が月に20時間の会社で、
「残業って月に30時間くらいです?」
と聞いてみましょう。本当に20時間の会社なら「いや、20時間前後だよ。」と答えてくれます。本当は残業の多い企業であれば「ええ、そのくらいです。」と答えます。
タイムカードで管理されているか
タイムカードの無い企業は出社・退社時間が操作されている可能性があります。もちろん、タイムカードが合っても操作される危険があります。しかし、タイムカードそのものが無いのは時間に対してルーズな考えの会社だと言えます。
タイムカードは機械で簡単に出社・退社時間を管理することができます。管理が簡単なのに使わないのは理由があると考えられます。
書類、データ入力での管理は要注意
私は実際に残業時間を書類で管理している会社、データ入力で管理している会社それぞれに入社しました。
書類で管理している会社は上司の判断で残業時間が変わります。平気で数十分切られることがありました。
データ入力で管理している会社は基本給に残業代が含まれている雇用でした。月の残業は100時間を超えました。
休日に電話をかけてみる
残業は定時後だけではありません。休日出勤の形になっている可能性もあります。
そこで、休日にその企業へ電話をしてみましょう。人が居る場合は電話に出てくれる可能性があります。社員の車が停まっているかどうかを確認するのもお勧めです。
工場内見学時にタイムカードを観察する暇があれば、皆が決まった休みが貰えているかをチラリと見るのも良いです。工場なら健康管理や手洗いに関する書類が貼ってあります。その日付をチェックすることで、土日の出社があるかどうかを判断できます。
定時に帰宅する社員を観察する
定時に帰宅する社員の年齢・性別をチェックしましょう。
- 女性が多い
- 重役が帰っていない
のなら要注意です。
女性ばかりが帰宅している場合、男性の残業が多い会社と判断できます。重役が帰っていない場合、仕事が終わっていても帰りづらい雰囲気の可能性があります。
- 若い男性が居る
- グループ単位で外に出てくる
のなら、定時帰宅が一般的な会社です。
求人の段階で本当の残業時間が知りたい場合
忙しさから希望求人の企業を何度もチェックするのが難しいこともあるでしょう。その場合は、求人の時点で本当の残業時間が分かる転職サイトを使うのがお勧めです。
例えばこちらの転職サイトなら、求人の口コミが分かります。現在勤めている社員の本音も掲載されますので、本当の残業時間が分かります。
当ブログでお勧めしている転職サイト「DODA」も本当の残業時間が分かります。エージェントサービスがあるため、DODAが企業との中間に入り聞きづらい質問も答えてくれます。その際に企業側が間違った情報を伝えた場合、DODAからの信頼を失います。なので、ハローワーク等より信頼性の高い情報が集まります。
まとめ
頑張って入社したのに残業が多くて辛い。では勿体無いと思いませんか。事前に求人の裏表を確かめるのは本当に大切です。
私も4回転職しました。転職する度に無駄なエネルギーをたくさん使ったことを覚えています。
気になる求人が見つかったら、せめて営業時間外にその企業に足を運ぶことは心がけましょう。それだけでもおよその残業時間が判断できます。