何となくブラックな職場の多そうな工場。
確かに危険で汚く、怒鳴り声が日常茶飯事の職場もあります。でも、休日が多く就業時間もキッチリしている工場も少なくありません。
大事なのは
働きやすい工場を見抜くこと
です。設備が整っており、人員が確保されている工場は残業も少なく就業時間も規定通り。それなのに給与は平均程度でボーナス有りなので下手なホワイトカラーの職場よりお勧めです。
ブラック企業研究家、Blahara運営者の『Ryo』です。
今回は実際に工場に勤めている私が働きやすい工場を見抜くコツを7つご紹介します。物づくり業界にチャレンジしようと考えているあなた、もっと働きやすい工場を見つけたいと思っているあなた。是非ともご覧下さい。
働きやすい工場を見抜く7つのコツ
交代制勤務では無い
多くの工場で交代制勤務(シフト制勤務)が導入されています。早番・遅番のみの区分けから、早番・中番・夜勤区分けなど、工場により時間帯は様々です。
交代制勤務のメリットは「夜勤手当」など給与面でプラスされることがあること。(早番・遅番のみの区分けだと手当が付かないこともあります。)
デメリットは、
- 夜勤や遅番からの早番がある
- 製造が終わるまで残業になる可能性がある
の2点。生活リズムが崩されるのでプライベートと健康面に悪影響が出ます。
私の経験による主観的な考えも入りますが、交代制の無い工場、交代制があっても早番遅番の区分けが7:30~21:00までの間で終了している工場を強くお勧めします。
クリーンな環境である
作っているものに関わらず、
キレイな工場
は働きやすいです。例えば工具が散乱している工場。先輩から「10のスパナ持ってきてくれ。」と言われても、簡単に見つかりません。やっと見つけて先輩に渡しても「何をチンタラしてるんだ!」と叱られます。
キレイだと働く人の気持ちも変わります。床がグリスまみれなら事故にもつながります。医薬品や精密機器・食品工場がキレイなのは当たり前。オイル等を扱う工場でも日々の清掃が行き届いた工場は一定の清潔感を保っています。
空調設備が整っている
工場は閉鎖された空間です。できるだけ窓は少なくし、密閉度を高くしています。そうしないと虫やホコリが入ってくるためです。
しかし、機械のほとんどは熱を出します。作業着も怪我をしないように分厚い生地が多く、工場によっては腕まくりは禁止されています。
温度管理がされており、空調設備が整っていないと夏場は地獄のような職場になります。
既婚者が多い
給与・勤務時間の安定した職場は既婚者の率が高くなります。お金があり、時間があれば恋愛を楽しめるためです。特に30代社員の多くが結婚している工場は安心できます。
既婚者率を調べる方法でお勧めなのが車のチェック。
- ミニバン等のファミリーカー
- チャイルドシートの有無
- 男性社員の軽自動車
は既婚者率が高いです。逆にスポーツカーや外車だと独身男性率が高くなります。
男性が多い
主観的な意見になりますが、女性の多い工場は人間関係で悩む可能性が高くなります。派遣社員としてお菓子工場に勤めたことがあります。そこは8割が女性の職場。派閥ができ、仕事上のことを聞いても教えてくれないことがありました。
また、重量物の運搬等、女性では難しい仕事が男性に回ってきます。日々のことだとストレスにつながります。
工場に関しては男性が主力で働いている現場をお勧めします。その中で数名だけ女性社員が居ると現場が明るくなり、よりお勧めです。
マニュアルなどの教育制度が整っている
「目で見て覚えろ!」的な職人気質の工場は仕事を覚えるまでに時間が掛かります。ミスが増え、精神的な負担が強くなります。
工場は効率を求める職場です。不良品を減らし、コストを削減し、人の動きの無駄を無くすことが評価につながります。教育制度が整っており、マニュアル化が進んでいる工場は仕事を覚えるまでの負担が低いです。早く仕事を覚えることは会社に取って利益であり、この考え方が根付いている工場ははたらきやすいです。
ホリエモンが
「寿司屋の職人が何年も修行して卵焼きを教えてもらうのは無駄。」
みたいなことを言っていました。寿司屋の職人がどうかは置いておいて、工場はまさにコレ。失敗が多ければ残業も増えます。誰もが同じことを効率的にできる環境が整っている工場は環境だけでなく利益も良いです。利益が良ければ給与やボーナスにも影響します。
5S活動が推進されている
5Sはトヨタが始めた
整理・整頓・清潔・清掃・しつけ(習慣)
の5つの頭文字を取ったもの。クリーンで無駄の無い環境を作り、それを守り続けていく活動のことです。5Sができている会社は、
- クリーン
- 効率的
- ルールが守られている
ので、単純に働きやすいです。特にルールは大事。ルールが曖昧な会社だと「責任者からは良いって言われたのに工場長に厳しく叱られた。」なんてことが良く起こります。人間関係がギスギスして働きにくくなります。
具体的に何を作っている工場が良いのか
製造されている物により工場の働きやすさはある程度判別できます。
- 精密機器
- 医薬品
はクリーンな環境で作らなければいけません。汗やグリスにまみれて仕事をすることは少なく、工場内の温度管理もしっかりしています。そうしないと品質に影響するためです。
食品なら、
- 誰もが知っている大企業
をお勧めします。大手お菓子工場などは医薬品製造クラスのクリーンな状況で製造をしています。異物の1つで製品回収の大打撃になるためです。シフト制勤務が大半になりますが、給与は高い傾向になります。
働きやすい工場の見つけ方
製造工場はほとんどの転職サイト・ハローワークで見つけることが可能です。医薬品製造会社もありますし、大手もハローワークで募集していることがあります。
また、全国の製造業求人を取り扱っているモノ作り企業専門の転職サイトも登場しています。
こちら
寮完備の仕事や、3,000件以上の製造業大手企業に仕事を相談するサービスもあります。
製造業は比較的入社しやすい仕事です。上記7項目の働きやすい工場をピックアップし、自分にできる範囲内の作業で調べていけばあなたにピッタリの仕事が見つかります。
ホワイトな工場に就職し、仕事もプライベートも充実させましょう。