求人に応募した後は『職場見学』→『面接』の流れになります。
会社側があなたを判断するだけでなく、あなたも会社を判断しなければなりません。
ブラック企業研究家、Blahara運営者の『Ryo』です。
ブラック企業は上手に自社の悪い部分を隠しているためです。
当記事では職場見学時にブラック企業を見抜く方法を7つご紹介します。
それぞれをメモして職場見学時にチェックして下さい。
1.会社は求人の住所通りの場所にあるか
求人に書かれている地図と会社のある住所が一致していないことがあります。
例えば古い会社が、
「東京都に本社があった方が信頼されるだろう。」
と考えて実施しています。
ほとんどの会社が取り止めていますが、未だにこのような手段を使っている会社があります。
(私の会社も2015年まで東京都の架空の住所を使っていました。)
会社の考えが古いと社風も古いものです。
- 社員の努力で何とかなる
- 若者は無理してでも働くべき
- 上司が帰るまで帰ってはいけない
という面倒な状況に巻き込まれます。
2.事務所の規模に対して従業員数は足りているか
事務所が広々としているのに従業員数が少ないのは要注意です。
- 利益が悪くなったため、人員を削減した
- 会社についていけず多数の退職者が出た
このような可能性があります。
50人以上が働けるオフィスに15人しか人がいないと怖いですよね。
流石に半数以下ということはないでしょうが、7つのデスクに対して4人の社員しかいない可能性はあります。
①空きデスクの数に注目
面接のため応接室や会議室に行く途中の空きデスクを確認しましょう。
- 書類管理のための本棚が無い
- パソコンが無い
- キレイに片付いている
- 電話が置かれていない
なら空きデスクです。
工場なら更衣室をチェックしましょう。
更衣室に空きのロッカーが多ければ注意が必要です。
注意ポイント
更衣室のロッカーには名前が書かれています。
名前が書かれていないロッカーがどのくらいあるかをチェックしましょう。
3.会社の表札や外壁は汚れていないか
当たり前ですが会社の建物は老朽化します。
外壁が汚れていたり排水用の菅が錆びていれば修繕の経費が無いと想像できます。
工場ならDIYの設備が多いかどうかをチェックします。
外に置かれている『ブロア機』『自転車置き場』の屋根が個人で作られたものなら経費削減の状況になっています。
社員がDIYするほどの時間を持っているのも危険ですね。
仕事量が減っている恐れがあります。
排水溝の汚れや悪臭にも気を配りましょう。
排水溝の汚れは『虫の増加』につながります。
防虫意識の無い会社はいずれ異物混入で大打撃を受けます。
4.事務所の電話はたくさん鳴っているか
大きな会社なら事務所の電話は常に鳴っています。
誰かが電話を取っても、その瞬間に別の電話が鳴る程度が普通です。
会社の規模が大きいのに事務所の電話が鳴っていないのは会社が順調で無い可能性があります。
デスク上の電話の数もチェックします。
電話の数が多ければ通信費がかかります。
電話の数が少ないのなら電話そのものが少ないことも分かります。
報告や連絡に必須なものなので、電話の数を削減しているのは経費を減らして利益率を挙げたいからと想像できます。
5.応接室に絵画や陶器が置かれているか
面接が応接室・会議室だった場合は備品をチェックします。
応接室にはデスク・ソファーの他に『美術品』が置かれています。
「高そうな絵が飾ってあった。勿体無い。」
と思いますよね。
実は経営が順調な会社ほど美術品を購入します。
①美術品は投資+経費にできる
応接室を飾るのは接待上必要なことです。
絵や陶器の購入も経費にできます。
特に『絵画』は価値が上がります。名前の知れた絵なら投資として使えるんです。
逆に絵画を外した後があるのなら注意しましょう。
売らないと厳しいような状況の可能性があります。
6.近隣トラブルや過去の業務停止が無いか
会社名+業務停止で検索しましょう。
5年以内の業務停止情報なら検索で見つかります。
直近で業務停止があった場合、あなたは退職者の穴埋めです。
現場は人手不足のため、少ない人員でたくさんの仕事を抱えます。
取引先の信用も無くなっているので利益も悪化。
ボーナスや昇給が無くなる恐れがあります。
近隣トラブルも問題です。
私の会社の場合「臭い」が問題になっています。
ビタミン系の製品を作っているため、香料が下水から近所まで流れます。
糖分の混じったものを流せばゴキブリやネズミのエサになります。
近所から問題扱いされている会社は評判が悪くなります。
県にクレームが入る恐れもあるので、業務停止につながるリスクになります。
業務停止に関してはこちらの記事もご覧下さい。
私も2度経験しました。社員に取って何も良いことはありません。
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7.経理・営業部の従業員はどのくらい在籍しているか
営業部はできるだけ外出しているべきです。
もちろん、事務所に戻ってきていることもありますが、基本は外で活動します。
営業が頑張っていれば製品も売れる。
製品が売れれば利益が増え、社員にも還元されます。
営業が全員残っていたらちょっと不安になりますよね。
逆に経理部は在籍すべきです。
特に経理の役職社員が外出していたら要注意。
お金を借りに出かけている可能性があるためです。
まとめ
- 求人や製品に書かれている住所通りの場所に会社があるか
- 事務所の規模に対して社員数は大丈夫か
- 表札や外壁は汚れていないか
- 電話は鳴っているか
- 応接室に絵画などの投資物があるか
- 近隣トラブルや業務停止が無いか
- 経理や営業は事務所にいるか
この7点をチェックしましょう。
ブラック企業は求人に悪いことを書きません。
面接でも良いことばかりいいます。
あなたがチェックするのは企業側が教えてくれない情報です。
上記の7点のうち3点以上が該当してたらブラック企業の可能性があります。入社前に問題が無いかどうか良く確認しましょう。
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残業時間も現場でチェックしましょう。
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