そんな疑問にお答えします。
当記事を読めばサービス早出、始業時間でブラック判断ができます。
元ブラック企業社員のRyoです。工場時代、毎日30分前出社をしていました。
残業は問題になってますが、早出にも残業代が出るのか・違法じゃないのかって気になりますよね。
始業時間・早出の内容であなたの会社がブラックかどうか判断できる内容をまとめました。
良かれと思って始業時間前に出社するとデメリットもあるんです。
詳しく解説していきますね。
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1.始業時間でブラック企業を判断できる3つのこと
以下の3つです。
- タイムカードの出社時間が全員同じ
- 勤務時間より早く出社させ『更衣』や『掃除』をさせる
- 会社独自の「勤務時間表」がある
始業時間は会社により様々です。朝早い・夜遅い始業時間でも、その内容で納得して入社したのなら問題ありません。
問題なのが『始業時間より早い出社を強要されること』です。
労働時間は1週間で40時間。1日8時間と決められています。(休憩をのぞく)
始業時間より早い出社は残業です。その分の残業代を貰わなければなりません。しかし、会社により出勤時間を記載する方法が違います。
ブラック企業はこの『早出』と『出勤時間の記載方法』を上手に使ってあなたをサービス早出させます。
あなたの会社で以下のことが行われていたらブラック企業です。
①タイムカードの出社時間が全員同じ
タイムカードを切る時間が操作されている恐れがあります。
普通、タイムカードのある会社って安全です。残業時間や早出時間を機械が判断するためです。タイムカードで『勝手な操作』って難しいですからね。
しかし、注意点があります。
出勤時にチラッと他の方のタイムカードを押した時間を見てみましょう。8時半出社として、全員が8時にタイムカードを押していませんか?
全員同じ時間の場合は危険です。
通勤にはイレギュラーが付き物なので時間に多少の誤差が出ます。
全員のタイムカード時間が出社時間の30分前になっている場合、もっと早く出社しており特定の時間になったらタイムカードを押している危険があります。
会社により残業時間とみなす時間の区切りが違います。
タイムカード通り1分刻みの会社もあれば30分刻み、1時間刻みの場所もあります。
1時間刻みの場合も危険です。59分経過した所で「タイムカードを押せ!」と言われる場合がありますから。
企業の残業時間を見抜く記事も読まれています。
こちらでもタイムカードの重要性をお話しています。
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②勤務時間より早く出社させ『更衣』や『掃除』をさせる
掃除や作業着への更衣は『仕事』です。
ユニフォームの着替えは労働と見なされているためです。
更衣はタイムカードを押した後に行わなければなりません。
もし、出社前の掃除や更衣を強要されたなら要注意。
他にもサービス早出で仕事を任される危険があります。
掃除とブラック企業の関係も特集しています。
ブラック企業は掃除にこだわります。確認しておきましょう。
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③会社独自の「勤務時間表」がある
社員勤務時間ソフト・書類記載管理は会社側で操作される危険性があります。
データのみの記録はデジタルのため、証拠の残りませんしボタン1つで簡単に書き換えられてしまいます。
書類の場合も同じです。
私の場合は残業したにもかかわらず上司から
「今日は残業として含まないようにするね。」
と言われました。
上司が残業時間を記載するため、勝手に時間を書き換えられることもあります。
2.始業時間前に出社するデメリットについて
「他の待遇が良ければ早めの出社ぐらい我慢するよ!」
と思ったあなた、サービス早出は様々なデメリットがあります。
会社は、
「始業時間前に勝手に出社して仕事をしている。」
という考えだからです。
注意
既にお話しましたが、掃除や着替えも仕事に含まれます。大企業でも出社前の着替え時間について裁判になり、従業員側が勝訴した例があります。
始業時間前の作業を強制されている時点で『おかしい』ことは知っておきましょう。
サービス早出を習慣化すると以下のような状況になります。
①始業時間前の作業内容が増えていく
ブラック企業には「1人1人の仕事量が多い」という欠点があります。
あなたが好んで朝の仕事を行うようになったとしましょう。
会社から見れば無料で労働力が増えています。丸儲けです。
そこに付け込んでさらに多くの仕事を押し付けられるようになります。
しかもその作業を急に止めた場合、あなたの評価が落ちます。
会社側が『あなたの仕事』と捉えてしまうためです。
仕事は毎日続くものです。仕事を抱え込みすぎて失敗する人よりもほどほどの仕事量をソツなくこなしている人の方が評価が上がります。自分のためにも仕事を増やす環境を作らないようにしましょう。
②サービス早出が当たり前になる
最初のうちは「まだ仕事を覚えていないから早出も仕方ない。」と思っているかもしれません。
慣れって怖いもので、毎日サービス早出していると「早出をするもの」と洗脳されていきます。
現に上司が部下に手を出したり怒鳴り散らす職場では「仕事はこういうもの。」と思い込んで大人しく従ってしまうそうです。
30分以上のサービス早出は異常なことです。
仕方が無い時に自主的に出社する。会社から命令されたが、ちゃんとお金がもらえる。納得できるのはこの2パターンだけです。
毎日30分早出でも月20日計算で10時間の残業になります。
人は80時間以上の残業で過労死する危険があります。
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③「仕事ができない人」のイメージが付く
ブラック・ホワイトどちらの職場でも同じことですが、早出・残業をしている人は仕事ができないと判断されます。
会社から見れば無駄な人件費は払いたくないんです。
時間内に仕事を終わらせてくれる人は無駄がありませんよね。「好き勝手に残業できる!何てホワイトな会社なんだ!」と会社に甘える考え方はいつか失敗します。
3.「朝早く来い!」と言われるのはパワハラ?
早出出社の強要にお困りのあなた。サービス早出の強要は立派なパワハラです。
パワハラとは権力や優位性を使って業務の適正な範囲を超えて精神的・肉体的な苦痛を与えることです。
雇用で出社時間は決められています。
出社時間に間に合っていれば遅刻ではありません。5分・10分前行動はマナーですが、違反ではありません。
「朝は1時間以上前に出社してメールチェックすること!」
というのは、仕事上の命令です。
残業代が発生すれば理解できますが、サービスで強要できるものではありません。
異常な会社をチェックする項目を作成しています。
始業時間からパワハラ内容まで細かい部分まで載せています。
あなたの会社をセルフチェックしてみましょう。
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まとめ
出社時間だけでも会社の雰囲気・考え方が判断できます。
年間120日休みの会社で30年間、毎日30分無駄に働いているとします。
245日×12ヶ月×30年=88200分 = 約60日
もよぶんに働いた計算になります。
しかもこの2ヶ月は休憩なし・休みなしの計算です。
たかが出勤時間と思わずにシビアに計算しましょう。私は従業員に無駄な労働力の奉仕を与える会社の考え方に恐怖を覚えます。
以上、『【無理!】30分前出社は違法?サービス早出に疲れたあなたが、始業時間でブラック判断できること』という記事でした。
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