「現場に来ない上司ってどうなんだろう…。私の上司、1度も工場の現場に来ないんだけど。その割りに理不尽な指示ばかりするし…。」
そんな悩みにお答えします。
当記事を読めば現場に来ない上司は問題があることがわかります。
元ブラック企業社員のRyoです。工場に10年ほど勤めていましたが、管理職がほぼ現場に来ませんでした。ダブルバインドなどの理不尽な指示に悩みましたね。
当記事の内容はこちら
- 現場に来ない上司はマネジメント能力低めな理由
- 現場に来ない上司と働く問題点について
- 現場に来ない上司との働くコツ
『現場の状況がわからない』『想像で指示をしている』『現場に責任転嫁する』『運用を現場に任せる』この4つですね。
このタイプの上司と働いていると頑張っても評価が上がりません。また、物理的に不可能な量の仕事を任されます。
無理にでも現場につれてくるか、ミスして問題化して上司の対応を変えることをお勧めします。
それぞれ解説しますね。
▼ブラック上司の特徴はこちら▼
-
ブラック上司の特徴とは『部下を追い詰める6つの性格』
続きを見る
1.現場に来ない上司はマネジメント能力低めな理由
以下の4つです。
- 現場の状況がわからない
- 想像で指示をしている
- 現場に責任転嫁する
- 運用を現場に任せる
例えば現場の気温が『40℃でどうにもならない』とします。それに対して「どうだ?今日も暑いかw」みたいに切り返してきます。
もし現場に来ているなら暑すぎて熱中症の危険があるってわかります。対応も考えますよね。それができないのでマネジメント能力が低いといえます。
① 現場の状況がわからない
忙しさや環境がわかりません。
現場の状況のポイント
- 気温『暑さや寒さ、空調の効き具合』
- 部下の疲れ具合
- 部下の動き
- 機械の調子
私の場合、倉庫が40℃だったのに長袖勤務が義務付けられました。それはどうにもならないと相談したのですが理解されませんでしたね。
結果、熱中症で倒れています。
忙しいと訴えても「できるだろう。」と返答されます。それも含めてのマネジメントであり、部下からの報告を受け付けていないのも問題ですよね。
② 想像で指示をしている
「○○だろう。」「できるはずだ。」という意見が増えます。
現場を知らなければ数字と報告で判断するしかなくなります。でも、その判断が『上司のフィルター』で鈍ってきます。
中間管理職だと現場にはない不安や圧力があります。なので、現場ができないと言っても「やれ。」「できるだろ。」としか言わなくなります。
現場は残業や休憩時間カットで対応するしかないんです。そしたら優秀な社員から逃げていきますよね。
本来は現場を見て『どうしてできないか』を考えて指示しなければなりません。現場に来ないってその責任を放棄しています。
▼優秀な社員から逃げ出す理由はこちら▼
-
辞めて欲しくない人が辞める会社が危険な理由。仕事のできる人は会社の方針についていけずに早期に抜け出します。
続きを見る
③ 現場に責任転嫁する
現場ができないことを『動きが悪い』『考えていない』と考えます。
これには上司ならではの理由があります。現場を見に行くと責任が発生するんですよね。
注意ポイント
上司の中にはわざと現場に顔を出さないタイプがいます。
現場のことを知らなければ無理な指示も出しやすいですよね。上司の上司にも「報告や相談を受けますが、とてもまともな意見じゃないです。」と報告できます。
最終的にはボロが出るものですが。
現場が忙しすぎて製品の質が落ちたとします。それも人員不足とみなさず、サボタージュ的に扱います。
④ 運用を現場に任せる
新設備や新入社員の運用に関してですね。
方針を決めず「これを導入したから後は現場で上手に使ってくれ。」と指示します。
私の勤めていた工場でもありました。
製品を自動的に検査するロボットを導入。取り付け時などは立ち会ったものの、運用に関しては現場に任せるとの指示でした。
結果、途中でディスプレイが消え製品の検査ができない状況に。その時に県から査察が入り上司が困っていました。
2.現場に来ない上司と働く問題点について
以下の2つですね。
- 評価が上がりにくい
- 物理的に不可能な量の仕事量になる
現場に来ないので本当に頑張っている社員も評価が上がりません。誰がどう頑張っているかを目で見てわからないからです。
ただ、頑張っていれば仕事が順調に終わりますよね。
仕事が順調なら仕事量を増やそうと考えます。または現場からアルバイトやパートさんを抜いて別の場所に異動させます。
① 評価が上がりにくい
評価する上司があなたを見てませんもんね。
数字で評価できる『営業さん』とかなら別です。売上報告で結果が出ますので。問題なのは『工場』『倉庫作業』など、数字で評価できない仕事。
ポイント
- 最高の結果を出し続けると、それが普通になる
- イレギュラーがあった時に逆に『評価を落とす』
- 残業や休憩時間返上は評価にならない
残業を頑張ってアピールする人がいます。残業って評価にならないんですよ。残業代で対価を支払ってますからね。
不良品を減らすなど、現場全体で取り組めるアピールポイントはあります。でも個人の頑張りってわかりませんよね。
② 物理的に不可能な量の仕事量になる
カツカツで働いている状況を知りません。仕事を増やし続けます。
ダブルバインドが多いのも現場に来ない上司の特徴ですね。
私は「物理的に不可能な仕事量なら相談しに来なければダメだ。」と叱られました。その経験があり、仕事がどうにもならなくなった時に相談。
そしたら「現場で何とかしないとダメだ。」と否定されました。
現場の状況がわからないので、その時々で意見が変わるんです。自分が1番大変、忙しいという印象になっちゃうんですよね。
こういう上司と働くにはコツがあります。
3.現場に来ない上司との働くコツ
以下の2つです。
- 問題化して上司の責任にする
- 現場に来るよう指導する
頑張り過ぎないことですね。
上司は現場に来て指示をするのが仕事です。それができていないので、現場で適当に仕事をすればよし。
仕事量が多すぎれば報告します。報告すれば上司の責任なので、後は問題が起きても構いません。その方が上司のためにもなりますよね。
① 問題化して上司の責任にする
無理に仕事をしてしまうのはやめましょう。それはそれで問題です。
メモ
- 現場で仕事ができてしまうと、それで問題なしと考えられる
- 休憩ナシなどは上司は知らないし指示もしていない
- 上司の評価が上がるだけ
逆に休憩を取り、ダラダラと仕事をした方がいいです。数字が悪くなれば上司に責任が発生するので、仕方なく現場に来るようになります。
② 現場に来るよう指導する
部下から上司の悪いところを責めましょう。
1人で意見を言っても無視されるだけ。数名で「現場の状況を見てください。お願いします。」と下手に出ます。感情的になるとお互いに損なので。
現場にさえ来てくれれば上司に責任が発生します。事前に改善案もまとめて提出するといいですよ。それでもダメなら上司の上司に相談です。
改善提案書で上司の上司に相談するのがお勧め
改善提案書なら匿名で現場と上司の対立を伝えることができます。これって会社的にも損失なので、ちゃんと注意してもらえますよ。
ただし、役員と上司が仲間の場合はアウト。現場の状況はどんどん悪化します。
残業が月50時間を超えたら転職など『一線』を決めておくといいですよ。
まとめ:現場に来ない上司は問題のある上司です
現場に来ない上司は以下の点で問題があります。
- 現場の状況がわからない
- 想像で指示をしている
- 現場に責任転嫁する
- 運用を現場に任せる
あなたへのデメリットは『評価が上がらない』『仕事量が増える』の2つです。
上司の上司に相談したり、無理に仕事をせずに問題化させることで上司を現場に来させることができます。お試しくださいね。
以上、『現場に来ない上司はマネジメント能力低め『4つのポイントで解説』』という記事でした。