「辞めて欲しくない人が辞めるのってどうなんだろう。まともな人やベテラン・中堅社員から会社の方針についていけないと辞めるって聞くけど…。」
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば辞めて欲しくない人が辞める会社が危険な理由がわかります。
元ブラック企業社員のRyoです。
会社は辞めて欲しく無い人から辞めていきます。なぜなら、他社に行っても役立つ自信があり、自社の危険度が分かるためです。
当記事の内容はこちら
- 辞めて欲しくない人が辞める会社が危険な3つの理由
- 仕事のできる人が辞めた後に起こる退職ラッシュについて
- 人がどんどん辞めていく会社の末路
- 現会社に残るべきか退職すべきかの答え
当記事を書いている私も退職ラッシュを経験しました。社内で重要なポジションのある薬剤師+役員の人が辞めたのがきっかけです。
その後も1年ほど在職していたので、辞めて欲しくない人が辞めた後の会社の状況が分かります。
詳しく解説しますのでどうぞご覧下さい。
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1.辞めて欲しくない人が辞める会社が危険な3つの理由
以下の3つです。
- 会社の利益が落ちている可能性がある
- 顧客が離れる可能性がある
- 残された人の仕事量が増加する
実力ある人なのでたくさんの仕事を任されているんですよね。
会社でも重要な仕事に就いてます。なので、現在の会社の状況がどうなのか。このまま何年も勤め続けていられるのかが判断できます。
そうなると残業も増えますし、会社の売上にも関わってきますよね。だから平社員が辞めるより何倍も危険なんですよ。
理由① 会社の利益が落ちている可能性がある
仕事のできる人は重要な仕事を任されていますためです。
会社の利益につながることをしていたり、利益そのものを確認することができます。いち早く、会社の状況を知り行動できますよね。
ポイントは『利益』という点です。
売上が落ちていなくても利益率が落ちていれば会社は存続できません。原材料の高騰でも利益率は変わります。購買部や経理の人が退職した場合は注意が必要。
私が経験した重要なポストの人が辞めた話し
私の会社でも製造部トップの役員が退職をしました。
私の勤めていた会社の役員は高年収です。小さな工場なのに役員は1,000万円以上の年収があります。それを捨ててでも薬剤師+役員と言うポストを捨てて退職したのは会社に見切りをつけたため。
事実、会社の利益は右肩下がり。数年後にはどうなるか分からない状況となりました。
理由② 顧客が離れる可能性がある
特定の社員の『人柄』についている顧客さんがいるためです。
例えば営業部のエリート社員が辞めたとしましょう。その『人柄』に惹かれて商品を買っていた顧客がいます。彼が退職してしまえば、その商品を買う意味が無くなります。
さらに以下の危険がありますね。
- 営業さんが入れ替わるタイミングで取引をやめようとする会社がある
- 顧客も状況を判断する
『あの人が辞めたのなら危ないな。』という感じ。
先ほど私の会社で『製造部トップの役員が退職した』とお話しました。実は他の顧客さんが見つけてきてくれた人物なんですよね。
当然、退職後に情報は筒抜け。危ない状況も伝わってます。
例にしたように営業のベテラン社員の退職は危険ですね。そこを狙ってライバル会社がアプローチをかけてきたり、競合させるチャンスとばかりに『交渉』されるためです。
理由③ 残された人の仕事量が増加する
1人で3人分以上の仕事をしているためです。さらに言えば『その人しかできない仕事』もしているため、代役がいません。
残された人の仕事量は増加します。
働きアリの法則『パレートの法則』が参考になりますね。
パレートの法則とは
良く働くアリと普通に働くアリとサボっているアリの割合は2:6:2という法則。
これは様々なことに該当します。会社でも使える法則です。
良く働く人が退職すると、サボっている人や普通に働いている人が辞める以上の仕事が分担されます。
- 残業が増える
- 責任のある仕事が分配される
- 休憩時間が減る
という状況が考えられます。
2.仕事のできる人が辞めた後に起こる退職ラッシュについて
仕事のできる人が辞めるとそれがきっかけで『退職ラッシュ』が起こります。
退職ラッシュとは一気に人が辞めること。全社員の2~3割が辞めることもあります。辞めて欲しくない人は社員の信頼を集めています。
- 「あの人が辞めるのなら本当にヤバイんだろうな。」
- 「残業が増えそうだし・・・。残っていても疲れるだけだろう。」
- 「あの人を辞めさせるなんてどうかしてる!俺も辞める!」
上記の心理が働いて退職ラッシュが起こります。
私の会社でも会社の方針についていけなくなり退職ラッシュが起きました。私を含めて全体の2割が退職。求められている製造数が作れなくなり、工場の生産数が落ちました。
『経験談』退職ラッシュ後の社内の状況
- 若手を中心に動揺が広がる
- シフト制勤務ができなくなり製造数が落ちる
- 主任クラスの人も退職を決意する
- どんな人でも即採用になる
※即採用はブラック企業にありがちな採用形式の1つです。『『訳あり』"即採用求人は怪しい"が正しい3つの理由【高ブラック】』という記事でもまとめています。この時点で会社は傾いたなと確信しました。
上司とベテラン勢が辞める退職ラッシュは危険
退職ラッシュでも『誰が辞めたか』が重要です。
入社したばかりの新人が4人ほど辞めても痛くはありません。まだ仕事も覚えていませんし、新規に雇えば済むためです。
問題なのは上司やベテラン(主任クラス)の会社の重要戦力が辞めていくパターン。
理由は以下のとおりです。
- 管理職と現場の責任者がいきなりいなくなる
- 平社員がいきなり仕事を任される
- 責任が増えるのに給料は平社員のまま
中堅社員の穴って簡単に埋められません。まだ仕事を覚えていない人を昇進しても責任に耐え切れず辞めるかもしれませんよね。
若手が残業して対処するしか無くなります。
3.人がどんどん辞めていく会社の末路
既にお話している通り、人がどんどん辞めると労働力不足になります。
労働力不足になった会社の末路が以下の状態です。
会社の方針についていけない状況が増える
まず、会社の方針についていけない状況が増えます。
限られた労働力で会社を動かさないといけません。
- 毎日2時間以上の残業の固定化
- 休憩時間は昼の45分間だけ
- 自分の担当場所以外の仕事も責任を持たされる
- シフト制勤務の開始(または解除)
などの状況が考えられますね。
例えば日勤での雇用だったのにシフト制勤務にチェンジされたら「えっ?」ってなるじゃないですか。
残業に関しても「月の残業は5時間だけだから入社したのに、1ヶ月に50時間ってどういうこと?」となります。
会社の方針についていけないと退職者が増えます。さらに労働力が不足する負のループになります。
人手不足の倒産の恐れがある
最終的に人手不足による倒産があります。
倒産は利益の悪化だけじゃありません。会社が動かなくなったら製品が作れずに倒産します。
2018年は人手不足倒産が右肩上がり。現在も人口がマイナスの状況なので人手不足は続いています。
4.現会社に残るべきか退職すべきかの答え
辞めて欲しくない人が辞める状況の会社だと在職しても不安があります。残業が増えたり、現場が過酷になるのは既にご理解頂けたかと思います。
即退職できないのは準備不足だから。
仕事のできる人たちは辞める前に『転職準備』をしています。だから平気で辞めていけるんですね。
あなたも今より良い会社に入社するための準備だけはしておきましょう。万が一、会社の待遇が悪化した時にサっと逃げ出せます。
ちなみに転職はマッチングの問題。
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参考 DYM就職