「家族経営・親族経営の会社ってブラックなのかな。給料は低いし公私混同するし…最悪だって噂を聞くけどどうなんだろう。デメリットを知りたい。」
そんな悩みにお答えします。
当記事を読めば家族経営の会社に勤めるデメリットがわかります。
元ブラック企業社員のRyoです。実際に家族経営・親族経営の会社に勤めた経験があります。本社に勤めていたので実態がわかります。
当記事の内容はこちら
- 家族経営の会社はブラック?給料・公私混同などデメリット5つ
- 家族・親族・一族経営とは?
- 家族経営の会社の見抜き方について
『給料が安い』『公私混同しやすい』『家族びいき・コネ入社がある』『経営者が身内なので対立しやすい』『パワハラ対象になると扱いがひどい』の5つです。
コネで能力のない親族を役員にするなどで家族経営にするんですよね…。(もちろん、そうじゃないパターンもありますが。)
経営陣の苗字・人事担当者の苗字を確認することから始めましょう。ホームページや会社紹介的な情報から見抜くことができます。
それぞれ詳しく解説しますね。
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1.家族経営の会社はブラック?給料・公私混同などデメリット5つ
以下の5つです。
- 家族経営の会社は公私混同しやすい
- 家族びいき・コネ入社がある
- 経営者が身内同士だから対立しやすい
- 給料が上がらない・ボーナスが低い
- パワハラ対象になると扱いがひどい
経営陣や経理など重要なポストを家族・親族が独占しています。家族・親族のメリットになることを優先しますよね。
社員のために福利厚生をつけるんじゃなくて、社員を自分たちの生活にどう使うかを考えます。地方だと『引っ越し手伝い』や『会社の草むしり』を時間外でお願いされることも。
経営危機に対して怒鳴りあいのケンカを見たこともあります。組織と家族の境目があいまいなんですよね。会社ではデメリットです。冷静な話し合いができないからです。
① 家族経営の会社は公私混同しやすい
会社を自宅・自分のものだと思って使います。
私は何度も転職を繰り返した時期がありますが、失敗した会社が全て家族経営でした。役員が家族・親戚というパターンです。何というか、考えが古かったんですよ。
- 社員は会社に奉仕するもの
- 労働時間外で勉強
- 上司が帰るまで帰らないもの
といった感じです。後は社歌があったり銅像があったり・・・。今思えば典型的なブラック企業でした。
一般社員をお手伝い感覚で使う
仕事内容と違ったことを頼まれます。
「営業ついでにスーパーまで乗せて行って。」
「娘を連れてきたからちょっと面倒を見ていて。」
もちろん、あなたの仕事時間は削られます。残業になっちゃいますよね。
会社からすれば労働力を無駄遣いしているようなものです。この考え方で会社が伸びるはずがありません。
家族経営に嫌気が差して3人が退職し、「やった!人件費が浮いた!」と喜んだ社長の話を聞きました。
それならどうして雇ったんでしょうね。
▼公私混同について詳しくはこちら▼
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会社の公私混同の具体例『上司・社長の指示で私が経験した4つのこと』
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② 家族びいき・コネ入社がある
自分たちに甘くします。これも公私混同と共通していますね。
- 家族のみ残業がない
- 家族のみ給料・ボーナスが高い
- 実力のない人をコネで入社させ、役職に就ける
使えない人が上司だと思ってたら同族だった。なんて話はよく聞きますね。
さらに問題なのが『告げ口』。普通は役職順に伝わっていくものなんですが、家族同士だと雑談で会話になります。
上司も知らない小さなミスを社長が知って激怒。そんな場面がありますね。
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コネ入社とは | 親族だけじゃない、増えてきた入社方法を解説
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③ 経営者が身内同士だから対立しやすい
プライベートの性格面まで見えちゃうんで対立しやすいです。
私の勤めていた会社の場合は社長と専務(奥さん)が対立していました。専務の方が経営力があったんですが、それを社長が認めたくない流れでしたね。
アパレル会社。社長と専務が夫婦。専務(奥さん)の方が仕事が出来たため、社長の居場所が無い。しかし、男らしさを見せるため色んな事業に挑戦。失敗。その結果、30年以上続いた会社が一発で倒産しました。
部署格差につながりやすい
会社は部署により労働量が違います。その会社にもっとも貢献している部署は給与が上がりやすく、役員から可愛がられます。
逆に力を持った人のいない部署は昇給額も少なく、ボーナス査定も下げられる恐れがあります。役員同士が対立しやすい家族経営の会社は部署格差につながりやすく危険です。
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④ 給料が上がらない・ボーナスが低い
役員報酬や家族・同族の給料を上げるためです。
自分たちの資産が増えるんですからそうしますよね。一方で他の社員の給料は最低限。ボーナスも増やしません。
給料は上げると下げるのが難しいんですよ。なので先に上げちゃうんですね。
ちなみに私はボーナスの『野菜・米支給』を見たことがあります。当然、自分たちはお金をもらってますよね。田舎の零細企業だとあるあるですよ。
少し話がズレますが『社用車を自家用車に使う』『社員を運転手扱いする』もありますね。
⑤ パワハラ対象になると扱いがひどい
家族間で意見が共有されます。
普通は特定の上司と相性が悪くても、別の上司とは相性がよかったりしますよね。
でも、家族経営の場合は感情も共有されます。家族の仲間意識が優先されるためです。
息子がダメだといった社員はやっぱり母親や父親も『ダメなのかも。』と思います。心情ですよね。これも公私混同なんですが、家族経営あるあるです。
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最悪だった家族・親族経営の会社の体験談
私は家族経営の会社でアルバイトをしたことがあります。会長・社長・専務が家族です。
売上が低迷したと同時に社長と専務が対立。派閥ができ、争うようになりました。売上が伸びないため、社員の給与はカット。
しかし、自分たちの給与を下げることはありませんでした。店長クラスの人から退職者が出るようになり、最終的に会社は倒産しました。
こんなデメリットの多い家族経営。そもそも家族・親族経営って何なの?という点も知っておきましょう。
2.家族・親族・一族経営とは?
以下のような形でできあがります。
- 会社が社長の子どもの代になる
- 社長の身内が専務や経理担当者になる
最初の規模が『家族レベル』なんですよね。そこから事業が順調に行き人手不足。人を募集するんですが、家族・親族・一族中心の構成になっていきます。
以下は私が見た経験のある家族経営会社のパターンです。
① 会社が社長の子どもの代になる
世代交代ですね。
次の社長は別の人でも構わないんですが、現社長の息子が受け継ぎます。既に息子さんが会社の経営に関わっていたら世代交代する可能性が高いです。
会長と社長が家族なんで発言力が増します。会社の利益が高ければ同族の入社を受け入れたり、新卒で入社させたりしますよね。
② 社長の身内が専務や経理担当者になる
社長の奥さんが経営や事務仕事に関わってきます。パートに出るより稼げますからね。経費削減的にもなりますし。(家族なので。)
先ほど話したように、現社長の息子が社長に。現社長が会長になります。
息子の嫁や兄弟の嫁が入社してくるパターンが多いですね。経理担当が多いです。お金関係を家族でやれば情報の漏えいも防げますし。
こうして主要な役職が家族・親族・同族で固められます。
3.家族経営の会社の見抜き方について
家族経営の会社は努力次第で分かります。経営陣の情報がホームページや求人に書かれてることが多いですからね。
ホームページや経営陣の苗字から確認する
社長・会長が一緒の苗字なら家族経営の可能性が高いです。奥さんなど、家族・親族が他部署で働いている可能性も考えられますね。
後は求人の担当者名もチェックしましょう。事務系の仕事も家族がしている場合、やっぱり同じ苗字の人が担当してます。
というのも、家族経営はデメリットがありますが『組織を優先している会社もある』からです。そこは離職率で判断しましょう。
公私混同や家族経営のお手伝いさん的に使われてたらイヤですよね。離職率は上がります。
家族経営の会社から脱出して働きやすい会社に勤める方法
チェックポイントは離職率です。
家族経営でも組織がしっかりしていて『公私混同していない』のなら問題ありません。待遇が『普通』であり、離職率が悪くなければ経営者が正しい目で運営している証拠。
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